業績の推移(百万円) | |||||||||
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売上高 | 営業利益 | % | 経常利益 | % | 当期利益 | % | 一株利益 | 一株配当 |
財務・CF(百万円) 2020/09/30 | |||
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総資産 | 1,221 | 営業CF | -447 |
純資産 | 805 | 投資CF | 190 |
自己資本比率 | 0.7 % | 財務CF | -288 |
資本金 | 50 | 現金等 | 886 |
四半期 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 |
累計 | 1Q | 1-2Q | 1-3Q | 1-4Q | 会社予想 | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 今期 |
本書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性がある事項及びその他の投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項には、以下のようなものがあります。
また、リスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上重要であると考えられる事項については、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。
なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の記載が無い限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
1.外部環境について
(1) ポイントプログラム等の動向について
近年、ショッピングやクレジットカード利用等において提供される「ポイント」プログラムは広く普及しており、インターネット上での利用を含めて、今後も拡大が見込まれております。
今後において、その利用が拡大するに伴いより利便性が高いサービス等が求められ、新たなビジネスチャンスを獲得できる可能性がある一方で、既存事業者の拡大や新たな参入等により競合が激化するほか、利用者のポイント利用にかかる志向性変化等により市場変化が生じる可能性があります。また、市場環境整備のための新たな規制が生じる可能性があります。従って、外部環境の著しい変化や規制強化等が生じた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループは、これら動向を注視し、当社グループの事業展開において適宜適切な対応をしており
ます。
(2) インターネット広告について
当社グループの事業のうち、クラウドメディアサービスを含むインターネットメディアにおいては、その収益の多くを成果報酬型広告(アフィリエイト広告)を中心としたインターネット広告によって獲得しております。
インターネット広告市場は、スマートフォンの普及による需要拡大、テレビを中心としたマス広告からのシフトが顕著に生じていること等から、今後も拡大が想定されております。しかしながら、当該市場は景気変動等に伴う企業が投下する広告費の増減に影響を受ける可能性があるほか、当該市場において提供される広告サービス等の変化が激しいことから、今後における成果報酬型広告に対する需要動向等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、情報収集に努めるとともに、複数の異なる領域のインターネットメディ
アを運営しており、一定のリスク分散を図っております。
(3) クラウドソーシング市場について
当社グループは、クラウドソーシング事業において、マイクロタスク型のクラウドソーシングサービスを展開し
ております。マイクロタスク型のクラウドソーシングサービスは、bpo市場における新たな事業形態として、納期や
価格、従来のbpoサービスが不得手とする業務への対応等から一定の優位性があり、今後において拡大が見込まれる
市場であるものと当社グループは認識しております。
しかしながら、当社の想定通りに推移する保証はなく、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可
能性があります。
現状において当該市場は黎明期であるといえ、企業等における認知及び活用は限定的であると考えられることか
ら、当社グループは当該市場でのサービス拡大及び地位確立を図っていく方針であります。
(4) インターネット業界について
当社グループの事業は、主としてインターネットを通じてサービスを提供しております。インターネット業界においては、近年のスマートフォンの普及等もあり、利用者の増加及び各種サービスの拡大等が図られ、今後もその拡大は継続していくものと考えられます。
しかしながら、当該業界においては、新たな技術やサービスの登場により変化は激しいことから、これら変化への対応が困難となった場合、当社グループが展開する事業に影響が生じ、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、新たな法的規制、インターネット分野の成長を牽引するgafa(米国の主要it企業であるグーグル(google)、アップル(apple)、フェイスブック(facebook)、アマゾン(amazon)の頭
文字を取った4社の総称)の規約やサービス内容の変更、又はその他予期せぬ要因により、関連業界の成長が阻害された場合にも、当社グループの経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、情報収集に努めるとともに「1. 経営方針、経営環境及び対処すべき課
題等」「(3)会社の経営環境と中長期的な経営方針」のとおり「成長事業に積極的に投資を行い、10年後も継
続する事業の柱を創造する」ことを中長期的な方針として、戦略的な選択と集中を推し進めています。
(5) 競合について
当社グループが展開する事業・サービスにおいては、複数の事業者が参入しており、競合にさらされております。今後において、既存事業者の拡大や大手企業等の参入が生じ、会員の獲得や顧客獲得競争が激化した場合には、価格競争や会員獲得コストの増加等により、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、「1. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「(3)会社の経営
環境と中長期的な経営方針」のとおり「成長事業に積極的に投資を行い、10年後も継続する事業の柱を創造す
る」ことを中長期的な方針として、戦略的な選択と集中を推し進めており、事業として競争優位性を保てるもの
に注力しております。
2.事業について
(1) クラウド会員の獲得及びユーザーの活性化について
当社グループの事業展開においては、会員の獲得及びユーザーの活性化が重要な要素であります。しかしなが
ら、当社グループが計画する会員獲得及びユーザーの活性化が進捗しない場合には、収益機会の減少や会員獲得の
ための費用増加が生じ、また、メディアとしての価値低下や受託業務の減少又は拡大困難等が生じる可能性があ
り、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、クラウドソーシングにおける提携強化及びフィンテック事業の提携強化等
による新規会員の獲得活動に注力しております。また、コンテンツの拡充等を図ることにより会員及びユーザーの
アクション増加による収益獲得機会の拡大を図っております。
(2) インターネットメディアについて
クラウドメディアサービスを含むインターネットメディアにおいては、多数の成果報酬型広告を取り扱っておりますが、その広告出稿量や報酬単価は、当該業種の業況等に影響を受けやすい傾向があります。また、インターネットメディアは、「1.外部環境について」「(4)インターネット業界について」のとおり外部環境の影響を受けます。当社グループに おいては、インターネットメディアの買収も行っており買収したサイトが、これらの影響を受けた場合、これらの要因に起因して、見込んでいた投資回収が困難になった場合、のれん等の減損処理やキャッシュ・フローへの影響など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、当社グループは、業界動向等に注視するとともに、「1. 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」「(3)会社の経営環境と中長期的な経営方針」のとおり「成長事業に積極的に投資を行い、10年後も継続する事業の柱を創造する」ことを中長期的な方針として、戦略的な選択と集中を推し進めているところ、複数の異なる領域のインターネットメディアを保有しており、一定のリスク分散を図っています。
(3) クラウドソーシングサービスにおける業務について
サイト内における不適切又は不完全な作業その他の要因により、当社グループが受託業務及び自社業務の遂行に
かかる十分な品質が確保できなかった場合には、顧客企業や自社サービスの信頼性が低下する可能性があり、当社
グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループのクラウドソーシングサービスを展開する「crowd」においては、当該サイト運営に際し
て、利用規約・ガイドラインを策定・明示し、会員が行う業務受託案件については必要な説明等を明示すること等
により、会員が適切な作業を行えるように努めております。また、品質確保のために複数会員による重複実施や
チェック体制の構築等、システム対応を含めた品質管理体制の構築に取り組んでおります。
3.事業体制について
(1) 人材の確保・育成について
当社グループの継続的な事業成長を実現するためには、優秀な人材を確保し育成する事が重要な要素の一つであ
ると認識しております。
しかしながら、当社グループが求める優秀な人材を計画通りに確保もしくは育成出来なかった場合、現在在籍す
る主要な人材等の離反が生じた場合、新型コロナウイルスを含む感染症に当社グループの役員・従業員等に感染者
が発生した場合には、事業展開における制約要因となる又は業務運営に支障が生じる可能性があり、当社グループ
の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、積極的な中途採用及び新卒採用を推進し、かつ、社内教育体制の構築を行い、優秀な人材の獲得、育成及び活用に努めております。また、新型コロナウイルスを含む感染症については、産業医からの啓蒙や社内における対策を行い、感染防止に取り組んでおります。
(2) 内部管理体制について
当社グループは今後の事業運営及び事業拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しており、当該強化を推進しております。
しかしながら、事業規模・事業内容に適した内部管理体制の構築に支障が生じた場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、まず、当社は、平成28年12月22日開催の第12回定時株主総会において、定款の変更が決議されたことにより、同日付にて監査等委員会設置会社に移行いたしました。社外取締役を複数選任するとともに監査等委員である取締役に取締役会における議決権が付与されることで、監査及び監督機能の強化が図られ、コーポレート・ガバナンスをより一層充実させることができるものと判断しております。また、「第4 提出会社の状況」「4 コーポレート・ガバナンスの状況等」「(2)役員の状況」「③ 社外取締役又は監査等委員会による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係」のとおり内部監査、監査等委員会監査及び会計監査の相互連携を図るとともに、管理機能は当社に集約されており当社のコーポレート部門において子会社を含む事業部をモニタリングするとともに、税理士・会計士・弁護士等と適宜連携し、内部管理体制の充実を図っています。
(3) 情報管理について
当社グループの事業においては、会員の銀行口座情報等を含む個人情報を多数保有しているほか、クラウドソー
シングサービスにおける受託業務において一部個人情報を含めた機密情報を取り扱っております。
しかしながら、当社グループの社員又は外部提携先を通じた機密情報及び個人情報の紛失・漏洩・不正利用等が
発生した場合、若しくは第三者が当社グループのネットワークに侵入して機密情報及び個人情報を不正取得した場
合には、当社グループへの信頼性の低下、ブランドの毀損及び訴訟などの多額の費用負担により、当社グループの
財務内容及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループは、情報セキュリティの重要性を経営の最重要課題の一つとして認識し、「個人情報管
理規程」及び「情報管理規程」を定め当社グループ内に周知徹底するほか、受託業務においても情報管理にかかる
対応を強化し、また、技術的対策を講じ、これら情報の個人情報の漏洩等を防止する体制を構築・運営しておりま
す。
4.システム障害について
当社グループのサービスは、pcやコンピューターシステムを結ぶ通信ネットワークに全面的に依存しており、自
然災害や事故、外部委託事業者における障害発生等によって通信ネットワークが切断された場合、継続したサービス
提供その他に支障が生じる可能性があります。また、当社グループにおけるソフトウェア又はシステム機器等の欠陥
等によるトラブルが発生した場合、コンピュータウィルスやハッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合、サ
イトへの急激なアクセス増加や電力供給の停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピューターシステムがダウ
ンした場合にも、同様のリスクがあります。
上記要因等により継続したサービス提供に支障が生じた場合には、当社グループの収益機会の喪失、システム及び
事業運営に対する信頼性低下、クレーム発生その他の要因により、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態
に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、技術的対策を講じ、これら障害回避のための取り組みを推進しております。
5.コンプライアンスについて
(1) 法的規制について
当社グループの事業を規制する主な法規制として、「不当景品類及び不当表示防止法」(以下「景表法」とい
う)、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」「特定商取引に関する法律」及び「個人情報保護法」等がありま
す。これら法令に違反する行為が行われた場合、法令の改正若しくは新たな法令の制定が行われた場合、又は当社グ
ループの対応が不十分であった場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性が
あります。
当社グループは、関連法令に遵守したサイト運営に努め、制定・改正される法令に対応した事業展開を迅速に行っ
ていく方針でありますが、十分な対応が困難となる場合、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を
及ぼす可能性があります。
このため、当社グループは、関連法令に遵守したサイト運営に努め、制定・改正される法令に対応した事業展開を
行うとともに、社内の管理体制の構築を図り、適宜顧問弁護士に確認することにより、これら法令を遵守する体制を
整備し対応を行っております。
(2) サイト運営について
景表法を始めとする法令等に抵触する不適切な広告やコンテンツを掲載したこと等に起因して、第三者の違法行為やトラブルに巻き込まれた場合又は何らかの法的責任を問われた場合には、当社グループに対する損害賠償請求、信頼性の低下等により、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループは、クラウドメディアサービスを含むインターネットメディアにおけるサイト運営に際し
て、当社グループにて策定したマニュアルに基づき、顧客企業等の広告掲載やコンテンツ制作を行い、景表法及び各業種を規制する法規制等を遵守する対応を図っております。
(3) 知的財産権について
当社グループの事業において使用する、商標、ソフトウェア、システム並びにコンテンツ等については、現時点において第三者の知的財産権等を侵害するものではないと認識しております。しかしながら、知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には、当社グループの事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
このため、侵害を回避すべく著作権及び肖像権等を含めた監視・管理体制の構築を行ってまいります。
(4) その他紛争等の可能性について
当社グループの事業運営において、予期せぬトラブル・問題が生じた場合、当社グループの瑕疵に関わらずこれらに起因する損害賠償を請求される、あるいは訴訟を提起される可能性があります。これら事象が発生した場合には、訴訟内容や損害賠償額及びその結果等に応じて、当社グループの社会的信用に影響を及ぼすほか、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。
このため、当社グループにおいては、「3.事業体制について」「(2)内部管理体制」のとおり内部管理体制の充実を図るとともに、個人情報を多数保有している関係から個人情報漏洩保険を付保するなどリスク回避につとめております。
6.その他
(1)継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループは、平成29年9月期以降、営業損失を計上する状況が続いており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。当社グループでは、これらの事象を解消すべく、より成長性の高い事業領域にリソースを投下することを目的として、戦略的な選択と集中を推し進めています。 財務面においては、前連結会計年度において、複数の子会社及び投資有価証券の売却を行うとともに、平成31年3月には経営効率の向上と固定費の圧縮を目的としてオフィスを移転いたしました。令和2年8月には、事業構造上、負債を多く抱えていた、当社グループが創業より続けていたサービス「gendama」を営む株式会社リアルxの売却を決議し、さらに管理コストを圧縮する目的から当社の連結子会社であった株式会社ai marketing及び株式会社カチコを令和2年10月1日付けで当社に吸収合併した他、業務委託費等の見直しも徹底して行ってまいりました。その結果、財務面のリストラクチャリングは、一定の成果をあげており、今後、当社グループが積極的な事業展開に移行していく上で良い財務コンディションの中での事業運営が可能になっていると考えています。 事業面においては、クラウドソーシングとaiを掛け合わせたsnsマーケティングプラットフォーム「hotaru.ai」をリリースいたしました。また、フィンテック領域においては、報酬提供サービス「realpay」に加えて成長するデジタルギフト市場における新事業「realpayギフト」を開発いたしました。さらに、「10年後も成長し続けられる事業モデルの創出」を目指す新事業戦略「gafaメディア戦略」のもと、令和2年11月1日には、電子書籍紹介を行うwebメディアの事業譲受を行い、また、令和2年12月1日には、格安simを比較するwebメディアの事業譲受を行い、新たな事業モデルの構築を推進しております。 これらの活動により、当連結会計年度である令和2年9月期における現金及び預金の残高は、1,086,070千円を保持しつつ、流動負債は前連結会計年度の980,001千円から当連結会計年度においては571,322千円となり408,679千円減少、固定負債は前連結会計年度の123,489千円から当連結会計年度においては42,522千円となり80,967千円減少し、財務体質は改善が図られているとともに、今後の運転資金に必要十分な現預金を確保しています。 以上のことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。
(2)配当政策について
当社は、株主に対する利益還元を経営課題と認識しており、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案し、利益還元政策を決定していく所存であります。しかしながら、当面は、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展を実現させるための資金として、内部留保を優先させ、有効に活用していく方針であります。
将来的には、各期の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案し、株主に対して利益還元を行うことを検討してまいりますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
回次 | 第12期 | 第13期 | 第14期 | 第15期 | 第16期 | |
決算年月 | 平成28年9月 | 平成29年9月 | 平成30年9月 | 令和元年9月 | 令和2年9月 | |
売上高 | (千円) | 4,601,455 | 4,335,956 | 4,321,055 | 2,473,306 | 586,685 |
経常利益又は経常損失(△) | (千円) | 216,997 | △79,596 | △273,520 | △377,056 | △302,766 |
親会社株主に帰属する当期純損失(△) | (千円) | △89,516 | △171,034 | △300,051 | △25,388 | △523,041 |
包括利益 | (千円) | △63,851 | △141,322 | △289,199 | △25,709 | △523,041 |
純資産額 | (千円) | 1,028,091 | 933,430 | 1,542,769 | 1,328,265 | 806,650 |
総資産額 | (千円) | 3,655,117 | 3,487,767 | 3,807,407 | 2,431,755 | 1,420,494 |
1株当たり純資産額 | (円) | 337.54 | 276.01 | 394.54 | 387.14 | 234.68 |
1株当たり当期純損失金額(△) | (円) | △32.80 | △62.47 | △95.47 | △7.40 | △152.47 |
潜在株式調整後1株当たり 当期純利益金額 | (円) | - | - | - | - | - |
自己資本比率 | (%) | 25.3 | 21.7 | 35.5 | 54.6 | 56.7 |
自己資本利益率 | (%) | - | - | - | - | - |
株価収益率 | (倍) | - | - | - | - | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 282,402 | △69,370 | △367,231 | △364,282 | △447,270 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | △349,262 | 245,310 | △304,424 | 1,031,988 | 190,693 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (千円) | 260,737 | 46,804 | 659,576 | △533,398 | △288,269 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (千円) | 1,085,868 | 1,308,688 | 1,296,609 | 1,430,916 | 886,070 |
従業員数〔ほか、平均臨時雇用者数〕 | (名) | 120 | 164 | 159 | 37 | 30 |
〔14〕 | 〔49〕 | 〔52〕 | 〔46〕 | 〔-〕 |
(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第12期、第13期、第14期、第15期及び第16期は、潜在株式は存在するものの1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
3.自己資本利益率については、第12期、第13期、第14期、第15期及び第16期は、親会社株主に帰属する当期純損失が計上されているため、記載しておりません。
4.株価収益率は、第12期、第13期、第14期、第15期及び第16期は、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
5.従業員数は就業人員であり、平均臨時雇用者数(パートタイマー及び嘱託契約の従業員を含み、契約社員を除いております。)は、年間の平均人員を〔〕外数で記載しております。
6.第14期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第13期の関連する主要な経営指標等については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の見直しが反映された後の金額によっております。
当社グループは、「ネットからリアルへ。」というミッションを掲げ、インターネットを通じて豊かな暮らしを実現する事業を展開しております。当社、子会社4社により構成され、ポイントを活用したクラウドメディア事業、クラウドソーシング事業及びフィンテック事業を営んでおります。
子会社である株式会社リアルx(注1)では、gendamaをはじめとするポイントメディアを運営するインターネット広告事業を、株式会社カチコ(注2)では、安価に大量の動画を当社グループで登録いただいているクラウドワーカーや在宅ワーカー等を活用して制作する動画事業を、株式会社ai marketing(注2)ではaiを活用したsnsマーケティング支援事業を展開し、当社グループのクラウドメディア事業及びクラウドソーシング事業を形成しております。
また、フィンテック事業に属している株式会社real fintechは、報酬提供インフラ「realpay」、デジタルギフト事業「realpayギフト」の運営、金融事業領域への参入を目的とする研究開発を推進しており、各子会社は分担及び連携して事業を展開しております。
注1 当社は、当社が保有する株式会社リアルxの全株式を令和2年10月に売却しており、令和2年9月末までを連結対象としております。
注2 当社は、令和2年10月1日を効力発生日とし、株式会社カチコ、株式会社ai marketingを消滅会社、当社を存続会社とする吸収合併を実行しており、令和2年9月末までを連結対象としております。
1.事業の概要
(1)クラウドメディア事業
株式会社リアルxでは、インターネット上において主に成果報酬型広告(アフィリエイト広告)を集約したgendamaをはじめとするポイントメディアにてクラウド会員(注3)が掲載されている広告を経由して、顧客企業(広告主等)の商品・サービスの購入、会員登録、口座開設、資料請求、アプリダウンロード等のアクションを行うことにより当社グループは顧客企業より広告収益を受領し、その一部をアクションしたクラウド会員にポイントとして還元する事業モデルであり、クラウド会員にポイント獲得を様々な形で行っていただけるように各種広告の掲載は勿論のこと、ゲームコンテンツ等も導入してクラウド会員が楽しみながら継続的にポイント獲得できる機会を提供しております。また、近年のスマートフォン市場の拡大もあり、当初主流であったパソコン経由のサービスからスマートフォン経由のサービスへ変化してきております。
(2)クラウドソーシング事業
リアルワールドグループでは、いつでもどこでも働くことのできる機会を提供するため、クラウドソーシングサービス(注4)「crowd」を開設し、顧客企業から受注した業務をマイクロタスク化して、クラウド会員が細分化・単純化された業務を行って、対価としてポイントを獲得するサービスを提供しております。細分化された業務を多数のクラウド会員が分担して行うことにより、労働集約的な単純作業を、機密性を保ったまま安価にハイスピードで完結でき、クラウド会員においても能力・時間・場所等の制約事項が軽減された環境にて対価を得ることが可能となります。
主な受託業務例としましては、手書き書類等のデータ化やビッグデータにかかるデータクレンジング業務(注5)、ai(人工知能)に学習させるための音声・画像・文章データ等の収集などがあります。
また、株式会社カチコでは、次世代通信規格「5g」の導入により需要拡大が見込める動画を前述のクラウド会員を活用して大量・安価に制作する事業モデルを推進しております。従来、インターネットにて写真等でプロモーションされていた顧客企業に、より訴求力の高い動画を提供しております。また、今後におきましては、制作した動画を店舗等で閲覧可能とするデジタルサイネージや動画メディア等のサービス展開を行ってまいります。
株式会社ai marketingでは、当社グループの持つクラウド会員のリソースに、テクノロジーをかけ合わせ、snsでのマーケティング支援を行うサービス「hotaru.ai」を展開しております。
注3 クラウド会員
当社グループが運営するサイトに登録した会員をクラウド会員(crowd:群衆・不特定多数の人的資源の集合)と定義しております。
注4 クラウドソーシングサービス
群衆(crowd)と業務委託(sourcing)を組み合わせた造語であり、不特定多数の人に業務を委託するという比較的新しい事業形態のインターネットサービスの一つであります。一般的には、小規模又は個人事業者等と業務委託を希望する顧客を結び付けるビジネスマッチング型サービスと、受託業務を細分化して多くの人がその業務を行うマイクロタスク型サービスに区分されます。
注5 データクレンジング業務
データベースの中から誤りや重複を洗い出し、異質なデータを取り除いて整理することと定義しております。当社グループのクラウドソーシングサービスにおいては、複数のクラウド会員の目視等によって当該データベースの誤りや重複の洗い出し作業及び収集等の作業を実施しております。
(3)フィンテック事業
フィンテック事業は、クラウド事業において会員に付与されるポイントの交換サービスを提供しております。 当社グループは、ポイント交換サービス「realpay」を運営し、会員が当社グループが運営する複数のサービス上で獲得したポイント及び提携企業等のサービスにかかる各種ポイントの交換サービスを行っております。また、会員は、保有するポイントを、現金、電子マネー(「paypay」、「line pay」等)、仮想通貨(「bitcoin」)、商品券(「itunesギフトコード」、「amazonギフト券」等)等への交換が可能であります。なお、ポイントを交換する際の手数料収入を収益源としております。
また、令和2年7月よりデジタルギフト市場における新事業「realpayギフト」を開発し、サービスの提供を開始しております。
そうした中、会員の利便性をさらに引き上げるため、同事業の個別戦略としてはポイント交換できる提携先の拡充と、当社のポイント発行管理システムのオープンプラットフォーム化を実施しております。また、会員に対しては、各ポイントを一元管理できる「ポイント通帳」の普及に注力しております。これらの施策により、各ポイントを合算ができる環境を整え、未使用ポイントの利用促進に取り組んでおります。
各事業における事業モデル並びにサービス概要は、以下のとおりとなっております。
注1 株式会社ai marketing、株式会社カチコは令和2年10月1日付で、当社に吸収合併されております。
注2 ポイントメディア「gendama」を運営する株式会社リアルxに関しまして、当社は、令和2年10月1日付で、当社が保有する株式会社リアルxの株式を全て売却しております。
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの影響による景気の落ち込みから、6月以降は持ち直しの動きがみられましたが、依然として新型コロナウイルスの終息は見込めず、今後もサービス業など一部の業種では雇用調整や倒産のリスクが高まることが懸念され、多くの雇用者が失業・所得減が続き、消費の下振れ要因となることが予想され、先行き不透明な状況が続いております。 そのような中、当社グループを取り巻く市場においては、インターネット広告の成長は顕著であり、通信業界が推進する次世代通信規格「5g」の導入により、動画を活用したインターネット広告へ転換、更なる成長が見込まれ、また、キャッシュレス推進の取り組みが広まりを見せる中、フィンテック市場の規模拡大も予測されているほか、「働き方改革」により労働のあり方にも変化が顕在化してきており、新たなビジネスチャンスが期待されるところであります。 当社グループはクラウドソーシング事業、クラウドメディア事業及びフィンテック事業を中心として、それぞれのライフスタイルに合わせた可処分時間を可処分所得に変えるサービスを「稼ぎ方革命」と銘打って推進しております。 今期上半期においては、前述の次世代通信規格「5g」の導入により、動画需要が更に高まることが想定されることから、動画事業を推進してまいりました。また、令和元年11月にはsnsマーケティングツール「hotaru.ai」を開発し、小売業・実店舗事業者を中心にsnsマーケティング支援を行ってまいりました。令和2年1月以降、世界的に新型コロナウイルスが流行し、日本経済が大きな打撃を受ける中においては、サービス提供のメインターゲットを、小売事業者から、オンラインのecサイト事業者や幅広い事業者に拡大・転換することで、動画事業、snsマーケティング事業を推進してまいりました。 下半期においては、2020年7月にデジタルギフトサービス「realpayギフト」を開発し、長年ポイント交換サービスを運営してきたノウハウを活かし、受け取る側が選ぶことができ、ユーザーの「本当にほしい」を叶えるデジタルギフトサービスの提供を開始いたしました。 令和2年8月には10年後も続く成長事業を創出することを目指す「gafaメディア戦略」を発表。成熟したポイントアフィリエイト市場に位置する「gendama」を運営する当社の子会社株式会社リアルxの全株式の譲渡を決定し、経営資源の戦略的な「選択と集中」を進め、it業界全体の成長を牽引するgafaトラフィックを活用したwebメディアの立ち上げ・買収を進めてまいりました。テクノロジーとマーケットに沿った事業を、自社の強みを活かしながら展開することで、10年後も続く生産性の高い事業モデルの構築を推進してまいりました。
以上の結果、当社グループの当連結会計年度における経営成績は、売上高は586,685千円(前年同期比76.3%減)、営業損失は320,265千円(前年同期は営業損失374,602千円)、経常損失は302,766千円(前年同期は経常損失377,056千円)、親会社株主に帰属する当期純損失は523,041千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失25,388千円)となりました。
セグメント別の経営成績は次の通りです。
<クラウドソーシング事業>
「稼ぎ方革命」の経営指針のもと、クラウド会員のリソースを活用した事業を推進する中、昨年から、労働集約モデルであるbpo領域に位置する子会社の売却を行い、経営資源の戦略的な「選択と集中」を進めてまいりました。今期においては、より収益性の高い領域においてクラウド会員のリソースを活用することを目指し、次世代通信規格「5g」を背景とした今後の動画市場の成長を見据えた動画制作事業、snsの浸透・顧客に対しダイレクトな情報発信を行うsnsマーケティングの広がりを背景とした、マーケティング支援事業に積極的な投資を行いました。
また、上記のとおり、令和2年1月以降、世界的に新型コロナウイルスが流行し、日本経済が大きな打撃を受ける中においては、サービス提供のメインターゲットを、小売事業者から、オンラインのecサイト事業者や幅広い事業者に拡大・転換することで、動画事業、snsマーケティング事業を推進してまいりました。 一方で、前期期中においてbpo領域子会社2社の売却を行ったことから、前年同期に比し、売上高は大きく縮小しております。
以上の結果、クラウドソーシング事業の売上高は39,920千円(前年同期比97.0%減)、セグメント損失は75,425千円(前年同期はセグメント損失11,612千円)となりました。
<クラウドメディア事業>
成熟したポイントアフェリエイト市場において、営業利益率の改善を目指しコスト削減を行いながら、snsを活用した施策を実施。事業基盤の安定化を推進してまいりました。一方で、ポイントメディア市場全体の成熟、競合企業との競争の激化、新型コロナウイルスの影響により旅行案件の広告案件の減少や大手企業の広告費削減などによる間接的な影響を受けたこと等に伴い、セグメント利益は増加しているものの売上高は縮小しております。
以上の結果、クラウドメディア事業の売上高は512,086千円(前年同期比54.5%減)、セグメント利益は50,461千円(前年同期比20.4%増)となりました。
会員数の詳細な情報は、次のとおりであります。
(サービスごとの会員数の推移) |
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| (単位:千人) | ||
決算年月 | 第12期平成28年9月 | 第13期平成29年9月 | 第14期平成30年9月 | 第15期令和元年9月 | 第16期令和2年9月 |
gendamaその他 | 9,799 (504) | 10,001 (309) | 10,223 (297) | 10,445 (260) | 10,539(240) |
crowd | 822 (21) | 853 (11) | 876 (7) | 895 (5) | 907 (4) |
(注)1.( )内は、各期末から遡る6カ月間において、各メディア・サービスにおいてポイントを獲得された会員数を記載しております(当社ポイントは、180日間に新たなサービス利用がない場合に失効することから同期間における稼動会員数(アクティブ・ユニーク・ユーザー)を記載しております)。
<フィンテック事業>
国内キャッシュレス化の推進、在宅ワークの拡大、副業解禁などにより個人の稼ぎ方がより多様化する社会的背景の中で、現金以上に価値のあるポイントが利用できる報酬支払インフラの構築を目指し、事業を運営してまいりました。今期においては「realpay」サービスにおける取り扱い流通額の最大化を目指し、新規交換先の拡充、ユーザーへの各種還元キャンペーンなどの施策を行ってまいりました。また、新型コロナウイルスの影響拡大により高まるオンラインコミュニケーションの活性化に伴い、新たにデジタルギフトサービスの「realpayギフト」を開発、eギフト市場へ参入し、サービス価値を向上させるべく提携先追加などを推進してまいりました。
以上の結果、フィンテック事業の売上高は34,679千円(前年同期比52.1%増)、セグメント利益は18,576千円(前年同期比16.4%減)となりました。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末より544,846千円減少し、886,070千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動により使用した資金は、447,270千円(前連結会計年度は364,282千円の使用)となりました。主な要因は、経常損失の計上及び未払金等の債務の支払により資金が減少したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動により回収した資金は、190,693千円(前連結会計年度は1,031,988千円の回収)となりました。主な要因は、投資有価証券の売却による収入及び敷金及び保証金の回収による収入により資金が増加したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動により使用した資金は、288,269千円(前連結会計年度は533,398千円の使用)となりました。主な要因は、借入金の返済による支出により資金が減少したものであります。
前連結会計年度(自 平成30年10月1日 至 令和元年9月30日)
(単位:千円)
| 報告セグメント | 調整額(注)1 | 連結財務諸表計上額(注)3 | |||
クラウドソーシング事業 | クラウドメディア事業 | フィンテック事業(注)2 | 計 | |||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 1,325,395 | 1,125,105 | 22,805 | 2,473,306 | - | 2,473,306 |
セグメント間の内部 売上高又は振替高 | - | - | - | - | - | - |
計 | 1,325,395 | 1,125,105 | 22,805 | 2,473,306 | - | 2,473,306 |
セグメント利益又はセグメント損失(△) | △11,612 | 41,906 | 22,223 | 52,517 | △427,120 | △374,602 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 12,344 | 401 | 2,780 | 15,526 | 35,160 | 50,687 |
のれんの償却費 | 27,276 | - | - | 27,276 | - | 27,276 |
減損損失 | - | 413 | - | 413 | - | 413 |
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
セグメント利益又はセグメント損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
2.フィンテック事業のセグメント利益又はセグメント損失(△)の額の算定にあたっては、ポイント引当金戻入額を当該事業セグメントの費用に含めております。
3.セグメント利益又はセグメント損失(△)の合計額は、連結損益計算書の営業損失と一致しております。
4.報告セグメントに対して特定の資産は配分しておりませんが、減価償却費等の関連費用は配分しております。
当連結会計年度(自 令和元年10月1日 至 令和2年9月30日)
(単位:千円)
| 報告セグメント | 調整額(注)1 | 連結財務諸表計上額(注)3 | |||
クラウドソーシング事業 | クラウドメディア事業 | フィンテック事業(注)2 | 計 | |||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 39,920 | 512,086 | 34,679 | 586,685 | - | 586,685 |
セグメント間の内部 売上高又は振替高 | - | - | - | - | - | - |
計 | 39,920 | 512,086 | 34,679 | 586,685 | - | 586,685 |
セグメント利益又はセグメント損失(△) | △75,425 | 50,461 | 18,576 | △6,387 | △313,877 | △320,265 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 2,823 | - | 2,823 | 5,647 | 6,949 | 12,597 |
のれんの償却費 | - | - | - | - | - | - |
減損損失 | 23,456 | - | 15,593 | 39,050 | 54,917 | 93,968 |
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
セグメント利益又はセグメント損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
2.フィンテック事業のセグメント利益又はセグメント損失(△)の額の算定にあたっては、ポイント引当金戻入額を当該事業セグメントの費用に含めております。
3.セグメント利益又はセグメント損失(△)の合計額は、連結損益計算書の営業損失と一致しております。
4.報告セグメントに対して特定の資産は配分しておりませんが、減価償却費等の関連費用は配分しております。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の関係会社)が判断したものであります。
当第1四半期連結累計期間(令和元年10月1日~令和元年12月31日)における我が国の経済は、消費税増税前の駆け込み需要の反動により内需が落ち込んだ一方、外需は輸入の大幅な減少を受けてプラス寄与となったとみられます。また、労働需給の逼迫を受けて時間あたりの賃金は上昇していくとみられるものの、15歳以上人口がすでに減少局面にあること、日本政府が進める「働き方改革」などを背景として1人あたりの労働時間が伸びにくい状況にあることなど労働供給側の制約から、総雇用者所得の伸び率は横ばい程度にとどまるとみられています。
そのような中、当社グループを取り巻く広告市場においては、携帯端末における次世代通信規格「5g」の導入が間近となってきており、動画等を活用したインターネット広告のニーズが高まり、更なる成長が見込まれます。
また、「働き方改革」により労働のあり方にも変化が顕在化してきており、新たなるビジネスチャンスが期待されるところであります。
当社グループはこのような事業環境下、「暮らすこと、働くこと、新しいこと ネットを通じて社会基盤を作る」というビジョンのもと、クラウドソーシング事業、クラウドメディア事業及びフィンテック事業を中心として、それぞれのライフスタイルに合わせた可処分時間を可処分所得に変えるサービスを「稼ぎ方革命」と銘打って推進しております。
一方で、当社グループは平成29年9月期以降、営業損失を計上する状況が続いており、経営資源の「選択と集中」を推し進めるべく、前連結会計年度において株式会社マークアイとノーザンライツ株式会社の株式譲渡を実行いたしました。「稼ぎ方革命」を経営指針とする中で、労働集約的な市場に対してリソースそのものを提供するのではなく、テクノロジーの力を掛け合わせ、クラウドソーシングなどのリソースを活用した商品・サービスを提供することに注力するものとし、強みの活かされるデジタル領域の事業に注力いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は195,897千円(前年同四半期比78.7%減)、営業損失は41,305千円(前年同四半期営業損失は108,386千円)となり、経常損失は36,884千円(前年同四半期経常損失は107,840千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は43,453千円(前年同四半期親会社株主に帰属する四半期純損失は132,674千円)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
「稼ぎ方革命」の実現を目指し、クラウド会員のリソースを活用した事業を推進してまいりました。前述の通り、労働集約性が高いbpo領域で事業を推進していた株式会社マークアイ、ノーザンライツ株式会社については、株式の売却を行い、経営資源の戦略的な「選択と集中」を進めました。より収益性の高い領域においてクラウド会員のリソースを活用することを目指し、次世代通信規格「5g」を背景とした動画制作事業や、スモールビジネス領域におけるsnsなどのマーケティングツールの浸透を背景とした、マーケティング支援事業において、積極的な投資を行いました。
以上の結果、クラウドソーシング事業の売上高は19,283千円(前年同四半期比96.6%減)、セグメント損失は12,077千円(前年同四半期はセグメント損失11,309千円)となりました。
働き方改革などの社会的施策により、副収入獲得に対する社会の機運が高まっている中、会員のポイント獲得機会・獲得額の増加にむけて、取り扱いメディア数やポイント付与割合の増加を図ってまいりました。また、当四半期においては、営業利益率の改善を目指し、これまで新規会員獲得に当てていたコストの削減を行いながらも、snsからの新規会員獲得に力を入れるなどの施策を強化することで、事業基盤の安定化を推進してまいりました。
以上の結果、クラウドメディア事業の売上高は165,527千円(前年同四半期比51.7%減)、セグメント利益は17,393千円(前年同四半期比38.0%減)となりました。
キャッシュレス決済比率の向上が図られ、各種支払いサービスが増加するなど、現金以外の価値流通システムの社会的ニーズが高まる中、現金以上に価値のあるポイントが利用できる報酬支払インフラ構築を目指して、事業を運営してまいりました。当四半期においては「realpay」サービスにおける取り扱い流通額の最大化を目指し、新規交換先の拡充、ユーザーへの各種還元キャンペーンなどの施策を行ってまいりました。
以上の結果、フィンテック事業の売上高は11,086千円(前年同四半期比108.4%増)、セグメント利益は9,450千円(前年同四半期はセグメント損失3,563千円)となりました。
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、主に当社グループを取り巻く事業環境にあり、(1)経営成績の状況に記載のとおりであります。
当第1四半期連結累計期間における資産、負債及び純資産の状況とそれらの要因は次のとおりです。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、127,381千円減少し、1,899,575千円となりました。これは主として、現金及び預金が169,317千円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、118,140千円減少し、284,045千円となりました。これは主として、敷金及び保証金が123,819千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて、245,913千円減少し、2,185,842千円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、177,279千円減少し、802,721千円となりました。これは主として、買掛金が10,550千円減少、短期借入金が88,000千円減少、そして未払法人税等が84,880千円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて、25,020千円減少し、98,469千円となりました。これは主として、長期借入金が25,020千円減少したことによるものであります。
この結果、総負債は、前連結会計年度末に比べて、202,299千円減少し、901,191千円となりました。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、43,614千円減少し、1,284,650千円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失が43,453千円となったことによるものであります。
当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金、システム投資、人材確保、借入金の返済等であります。また、その資金の源泉といたしましては、営業活動等によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入金等により、必要とする資金を調達しております。
なお、当第1四半期連結累計期間における有利子負債の残高は482,259千円であり、他方、現金及び現金同等物の残高は1,321,598千円となっており資金の流動性は十分に確保されているものと判断しております。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。
当第1四半期連結累計期間における提出会社グループの従業員数に、著しい変動はありません。
当第1四半期累計期間において、当社から連結子会社への出向等により前連結会計年度末と比べ従業員数が6名減少し、令和元年12月末現在で当社の従業員数は6名となっております。
「1事業等のリスク」に記載の通り、当社グループは、平成29年9月期以降、営業損失を計上する状況が続いており、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。当社グループでは、これらの事象を解消すべく、より成長性の高い事業領域にリソースを投下することを目的として、戦略的な選択と集中を推し進めています。
財務面においては、複数の子会社及び投資有価証券の売却を行うとともに、平成31年3月には経営効率の向上と固定費の圧縮を目的としてオフィスを移転しました。
事業面においては、令和2年の実用化に向けて開発が進められている次世代通信規格「5g」により大幅な市場拡大が見込まれている動画広告市場において、動画供給を行う株式会社カチコを設立し、1,000万人の会員基盤とテクノロジーの力を掛け合わせ、高クオリティの動画をリーズナブルな価格帯で提供することを実現しています。また、既存の支払いプラットフォームであったpointexchangeを多様な稼ぎ方を支える報酬提供サービス「realpay」に完全リニューアルを行いました。さらに、令和元年11月14日には、新規事業として、クラウドソーシングとaiを掛け合わせたマーケティングプラットフォーム「ai marketing」をリリースいたしました。
これらの活動により、当第1四半期連結会計年度における現金及び預金の残高は、1,321,598千円となる一方、負債合計は前会計連結年度末の1,103,490千円から202,299千円減少した901,191千円となり財務体質は改善がはかられているとともに、今後の運転資金に必要十分な現預金を確保しています。
以上のことから、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。
区分 | 当期首残高(千円) | 当期末残高(千円) | 平均利率(%) | 返済期限 |
短期借入金 | 306,000 | 200,000 | 0.4 | - |
1年内返済予定の長期借入金 | 159,480 | 85,080 | 0.9 | - |
1年以内に返済予定のリース債務 | 2,933 | 429 | 0.2 | - |
長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く) | 123,060 | 37,980 | 0.9 | 令和4年5月 |
リース債務(1年以内に返済予定のものを除く) | 429 | - | - | - |
合計 | 591,902 | 323,489 | - | - |
(注)1.「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。
2.長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く)の連結決算日後5年以内における1年ごとの返済予定額の総額
区分 | 1年超2年以内(千円) | 2年超3年以内(千円) | 3年超4年以内(千円) | 4年超5年以内(千円) |
長期借入金 | 37,980 | - | - | - |
当社は、平成17年7月において、クラウドメディアであるgendamaの事業展開を目的として設立いたしました。設立以降の当社に係る経緯は以下のとおりであります。
年月 | 概要 |
平成17年7月 | 東京都渋谷区神泉町に、株式会社リアルワールド(資本金10,000千円)を設立 |
平成17年7月 | 使って貯めるクラウドメディアである「gendama」のサービス開始 |
平成18年3月 | 本社を東京都渋谷区道玄坂に移転 |
平成18年7月 | ポイント交換を主目的とした株式会社ポイントスタイルを子会社として設立 |
平成20年10月 | 北海道札幌市に札幌ラボを設置 |
平成20年12月 | 作業をこなして貯める、クラウドソーシングサービス「crowd」の開始 |
平成22年5月 | 本社を東京都渋谷区猿楽町に移転 |
平成23年4月 | 株式会社サイバーエージェントより「ライフマイル」を事業譲受買い物して貯めるクラウドメディアである「ライフマイル」サービス開始 |
平成23年11月 | 株式会社ポイントスタイルを吸収合併 |
平成23年11月 | 新規事業開発を目的とした株式会社realcoreを子会社として設立 |
平成23年12月 | シンガポールにアジア統括を目的としたrealworld asia pte.ltd.を子会社として設立 |
平成24年5月 | 広告主への営業を目的とした株式会社リアルマーケティングを子会社として設立 |
平成24年7月 | インドネシアにクラウド事業を目的としたpt.situs karunia indonesiaを子会社として設立 |
平成25年9月 | 札幌ラボを分社化し、カスタマーサポート業務及び当社のサイト運営業務の一部受託を目的とした株式会社reado(現株式会社lifetech)を子会社として設立 |
平成26年6月 | 株式会社realcoreを清算 |
平成26年9月 | 東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
平成26年12月 | 株式会社マークアイを連結子会社化 |
平成27年1月 | 本社を東京都港区六本木に移転 |
平成27年9月 | 株式会社リアルマーケティング(現 株式会社スマートソーシング)の全株式を売却し、連結子会社から除外 |
平成28年2月 | ネットでのクラウドソーシングとリアルでの働き方の双方を実現することを目的とした株式会社リアルキャリアを子会社として設立 |
平成28年4月 | 金融事業領域への参入を目的とした株式会社real fintech(現連結子会社)を子会社として設立 |
平成28年5月 | pt.situs karunia indonesiaの株式を譲渡し、当社の連結対象から除外 |
平成29年7月 | ノーザンライツ株式会社を連結子会社化 |
平成30年3月 | 株式会社リアルxを新設分割により子会社として設立し、「gendama」をはじめとするクラウドメディア事業を承継 |
平成30年8月 | 動画制作、デジタルサイネージ、動画メディア運営を目的とした株式会社カチコ(現連結子会社)を子会社として設立 |
平成30年8月 | 株式会社lifetechの全株式を売却し、連結子会社から除外 |
平成31年3月 | 株式会社マークアイの全株式を売却し、連結子会社から除外 |
令和元年9月 | ノーザンライツ株式会社(注1)の全株式を売却し、連結子会社から除外 |
令和元年11月 | 株式会社リアルキャリアを株式会社ai marketingに商号変更 |
令和2年10月 | 株式会社リアルxの全株式を売却し、連結子会社から除外 |
令和2年10月 | 株式会社ai marketingを吸収合併 |
令和2年10月 | 株式会社カチコを吸収合併 |
注1 当社は、当社が保有するノーザンライツ株式会社の全株式を令和元年9月に売却したため、令和元年7月1日をみなし売却日とし、令和元年6月末までを連結対象とし、それ以降は連結の範囲から除いております。
当社は、将来の事業展開などを総合的に勘案しつつ、株主各位に対する利益還元である配当と事業機会に即応できる体質強化のための内部留保、そして経営活性化のための役員及び従業員へのインセンティブにも留意し、適正な利益配分を実施することを基本方針としております。
内部留保資金につきましては、経営基盤の長期安定に向けた財務体質の強化及び事業の継続的な拡大発展を実施させるための資金として、有効に活用していく所存であります。また、剰余金の配当を行う場合、期末配当の年1回を基本方針としております。株主への利益還元機会の充実を図るため、剰余金の配当等会社法第459条第1項に定める事項については、法令に特段の定めがある場合を除き、取締役会決議によって定めることとする旨を定款で定めております。
なお、将来的には、各期の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況を勘案し、株主に対して利益還元を行うことを検討して参りますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。
種類 | 事業年度末現在発行数(株)(令和2年9月30日) | 提出日現在発行数(株)(令和2年12月21日) | 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 | 内容 |
普通株式 | 3,430,600 | 3,430,600 | 東京証券取引所(マザーズ) | 完全議決権株式であり、権利内容に何ら限定のない当社における標準となる株式であります。また、単元株式数は、100株であります。 |
計 | 3,430,600 | 3,430,600 | - | - |
(注)提出日現在の発行数には、令和2年12月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。
令和2年9月30日現在
区分 | 株式の状況(1単元の株式数100株) | 単元未満株式の状況(株) | |||||||
政府及び地方公共団体 | 金融機関 | 金融商品取引業者 | その他の法人 | 外国法人等 | 個人その他 | 計 | |||
個人以外 | 個人 | ||||||||
株主数(人) | - | 2 | 19 | 18 | 15 | 4 | 2,080 | 2,138 | - |
所有株式数(単元) | - | 177 | 1,635 | 255 | 482 | 7 | 31,740 | 34,296 | 1,000 |
所有株式数の割合(%) | - | 0.5 | 4.7 | 0.7 | 1.4 | 0.0 | 92.5 | 100.0 | - |
(注)1.自己株式65株は、「単元未満株式の状況」に含まれております。
(6) 【大株主の状況】
令和2年9月30日現在
氏名又は名称 | 住所 | 所有株式数(株) | 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
菊池 誠晃 | 東京都港区 | 1,322,200 | 38.54 |
pc投資事業有限責任組合 | 東京都港区六本木1丁目6番1号 | 685,600 | 19.98 |
福井 優 | 東京都杉並区 | 71,700 | 2.09 |
田原 靖麗 | 東京都江戸川区 | 63,000 | 1.83 |
auカブコム証券株式会社 | 東京都千代田区大手町1丁目3番2号 経団連会館6階 | 59,300 | 1.72 |
鈴木 智博 | 石川県金沢市 | 44,000 | 1.28 |
須山 隆弘 | 東京都目黒区 | 28,100 | 0.81 |
中島 節子 | 東京都足立区 | 20,000 | 0.58 |
株式会社sbi証券 | 東京都港区六本木1丁目6番1号 | 20,000 | 0.58 |
マネックス証券株式会社 | 東京都港区赤坂1丁目12-32 | 19,806 | 0.57 |
計 | - | 2,333,706 | 68.02 |
役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有株式数(株) | ||||||||||||||||||||||||||
代表取締役社長 | 菊池誠晃 | 昭和53年3月25日 |
| (注)2 | 1,322,200 | ||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 千葉博文 | 平成2年8月22日 |
| (注)2 | 200 | ||||||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 半谷智之 | 昭和34年2月13日 |
| (注)3 | - | ||||||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 能勢元 | 昭和46年12月18日 |
| (注)3 | - | ||||||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 大塚和成 | 昭和46年1月18日 |
| (注)3 | - | ||||||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 杉山直也 | 昭和51年4月26日 |
| (注)4 | - | ||||||||||||||||||||||||||
計 | 1,322,400 |
(注) 1.取締役(監査等委員)半谷智之、能勢元、大塚和成、および杉山直也は、社外取締役であります。
2.監査等委員以外の取締役の任期は令和2年12月18日開催の定時株主総会終結の時から、1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
3.監査等委員である取締役のうち半谷智之、能勢元、および大塚和成の任期は令和2年12月18日開催の定時株主総会終結の時から、2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
4.監査等委員である取締役のうち杉山直也の任期は令和元年12月20日開催の定時株主総会終結の時から、2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
5.監査等委員会の体制は、次のとおりであります。委員長 大塚和成 委員 能勢元 委員 半谷智之 委員 杉山直也
②社外取締役の状況
イ. 社外取締役の員数
当社の社外取締役は、監査等委員である社外取締役が4名となっております。当社はコーポレート・ガバナンスの強化充実を経営上の重要な課題の一つとして位置付けており、業務執行、監督機能及び監査機能を明確化するため社外取締役を選任しており、中立的な立場から有益な監督及び監査を十分に行える体制を整備し、経営監視機能の強化に努めております。なお、監査等委員である取締役は、財務及び会計に関する相当程度の知見を有する取締役が含まれているほか、企業経営、企業法務及び投資等の分野においてそれぞれ専門的な知見を有しております。
ロ. 当社と社外取締役との関係
当社の社外取締役全員(4名)は、当社との人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係において当社の一般株主との利益相反が生じるおそれはなく、社外取締役4名のすべてを株式会社東京証券取引所の定めに基づく独立役員として指定し、同証券取引所に届け出ております。
ハ. 社外取締役のコーポレート・ガバナンスにおいて果たす機能及び役割
a.社外取締役のコーポレート・ガバナンスにおいて果たす機能及び役割
半谷智之氏は、社外取締役として、同氏の投資業務を中心としたこれまでの経験と幅広い見識を当社の経営に活かしていただけると判断しております。
能勢元氏は、社外取締役として、同氏の会計士としてのこれまでの経験と専門知識ならびに経営に関する幅広い見識を当社の経営に活かしていただけると判断しております。
大塚和成氏は、社外取締役として、同氏の弁護士としてのこれまでの経験と専門知識ならびに経営に関する幅広い見識を当社の経営に活かしていただけると判断しております。
杉山直也氏は、社外取締役として、同誌の経営者としての豊富な経験、および幅広い見識を実践的な視点から当社の経営に活かしていただけると判断しております。
b. 社外取締役の独立性に関する基準又は方針
当社において、社外取締役を選任するための独立性に関する基準又は方針として明確に定めたものはありませんが、その選任にあたっては、東京証券取引所の企業行動規範及び独立役員の確保に係る実務上の留意事項等を参考にしております。
③ 社外取締役又は監査等委員会による監督又は監査と内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携並びに内部統制部門との関係
社外取締役及び監査等委員会の職務を補助する担当セクションは経営管理部門及び内部監査室となっております。当該部署は、取締役及び監査等委員会に対して取締役会等の議案内容に関する事前情報伝達のほか、業務に必要な情報の収集及び資料の提供並びに会計監査人と監査等委員会の連携を円滑にするための機能を担っております。
また、監査等委員会は、会計監査人から会計監査報告を通じ、会計上及び内部統制上の課題等について説明を受け、必要な対処を行っております。内部監査担当者も監査等委員会と同様、会計監査人との連携を図って意見交換を実施しております。