業績の推移(百万円) | |||||||||
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売上高 | 営業利益 | % | 経常利益 | % | 当期利益 | % | 一株利益 | 一株配当 |
財務・CF(百万円) 2020/12/31 | |||
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総資産 | 12,615 | 営業CF | 1,026 |
純資産 | 6,517 | 投資CF | -2,028 |
自己資本比率 | 0.5 % | 財務CF | 613 |
資本金 | 7,170 | 現金等 | 7,513 |
四半期 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 |
累計 | 1Q | 1-2Q | 1-3Q | 1-4Q | 会社予想 | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 今期 |
以下において、当社グループの事業展開上、リスク要因となり得る主な事項を記載しています。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上重要と考えられる事項については積極的に開示することとしています。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、その発生の予防及び発生時の対応に努力する方針ではありますが、当社グループの経営状況及び将来の事業についての判断は、以下の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えています。
なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり将来において発生の可能性のある全てのリスクを網羅するものではありません。
当社グループは、インターネット上における情報プラットフォーム「speeda」、「newspicks」、「quartz」、「initial」及び「forcas」の運営を主な事業基盤としており、インターネット及び関連サービス等の更なる発展が、当社グループが今後成長を図る上で重要であると考えています。現状、国内におけるインターネットの人口普及率は79.8%(出所:総務省「情報通信白書令和元年度版」2019年7月公表)に達しており、一般的に普及していると言える中、スマートフォン及びタブレット端末や高速通信手段の普及が急速に進むなど、インターネットの利用環境は年々改善されており、今後についても同様の傾向が続くと思われます。しかしながら、インターネット利用に関する新たな規制やその他予期せぬ要因により、インターネット利用環境が急激な変化に見舞われ、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合、当社グループの事業展開に支障が生じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
インターネット広告市場は拡大傾向にあり、マス四媒体広告費(新聞、雑誌、ラジオ、テレビの4つのマス媒体に掲出される広告費)のうち、テレビに次ぐ広告媒体へと成長しており、新聞、雑誌、ラジオの広告費を上回る規模になっています。今後も当該市場は拡大していくものと想定されます。
しかしながら、広告市場は企業の景気動向に敏感であるため、今後急激な景気の変化等によってインターネット広告の需要に影響が及ぶ可能性があります。また、インターネット広告は今後も他の広告媒体との競争状態が継続していくと考えられることから、今後これらの状況に変化が生じた場合、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、当社及び当社グループ会社の成長をより強固なものとするため、事業成長資金の確保と同時に、財務体質強化の一貫として資本負債構成の適正化を目指しています。
2018年7月31日に完了した米国のquartz社の買収時に金融機関より調達した借入金5,500百万円については、2019年9月30日に借入期間を大幅に伸長するリファイナンス(借換)を行いました。また、同買収時に自己資本増強を目的としてみずほ証券株式会社を割当先として発行した株式会社ユーザベース第19回新株予約権についてはその全部を取得及び消却することとしましたが、その後2019年12月24日に第三者割当増資により株式会社東京放送ホールディングスに対して普通株式を割当てることにより自己資本の増強を図っています。
リファイナンス(借換)により調達した5,500百万円については、順調に成長しており共に安定的に高い収益を生んでいる「speeda」、「newspicks」の収益から生まれる手元資金、フリーキャッシュフロー等を返済の原資とする予定ですが、返済時点における当社の事業環境、財務状況に鑑みて、別途の手段による資金調達を実施する可能性があり、その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループのサービスである「newspicks」及び「quartz」において提供するスマートフォン向けアプリは、プラットフォーム運営事業者であるapple及びgoogleにアプリを提供することが現段階における事業展開の重要な前提条件です。「quartz」についてはアプリではなくweb経由の課金が大半であり、また「newspicks」についてもこれらのプラットフォーム運営事業者を通さないweb課金型の事業モデルについて随時拡大を進めていますが、これらプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換並びに動向によっては、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
中国に端を発した新型コロナウイルス(covid-19)の感染拡大が、国内および海外主要各国において終息に向かわず、拡大が長期間にわたり続いた場合は、深刻な経済的影響が生じ、広告市場の縮小や個人消費の冷え込みに繋がることが予想されます。当社では、各種イベント開催をオンライン開催に切り替える、経済メディアとして新型コロナウィルスに関するコンテンツを充実させるなど、積極的な対応を行っていますが、世界経済の動向によっては当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、ワンストップで世界の企業・業界情報を把握できるサービス、付加価値の高い分析・リサーチ業務を専門のコンサルタントに依頼することができるサービスを提供することによって、情報サービス産業において独自のポジションを確立し、競争優位性を有した事業展開を図っています。しかしながら、他社により当社サービスの特徴が模倣された場合、同種の機能で価格優位性に優れたサービスが登場した場合には、当社グループの競合優位性が薄れ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
「speeda」の利用規約上、サービスの契約期間は基本的に1年間となっており、その後、顧客の意思に従って契約の更新又は解約がなされます。当社としては、出来る限り「speeda」の利用契約が継続されるよう、契約締結後、充実したカスタマーサポートの提供、営業活動を通じた顧客ニーズの継続的な把握及び当該ニーズを反映するための機能改善開発に取り組んでいます。かかる取り組みに加え、「speeda」を利用している顧客数は1,400社以上にのぼり、且つ、顧客属性は分散していることから、解約数が急激に増加するリスクは低いと考えていますが、万が一解約数が急激に増加した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、「speeda」に格納している財務データ、統計データ等について、複数のデータサプライヤーとそれぞれ契約を締結し、有償提供を受けています。当社は、継続的により良質なデータサプライヤーの開拓に努めると共に、既存データサプライヤーとの良好な関係の維持に努めていますが、データサプライヤーとの契約が当社に極端に不利な条件に変更された場合、又は契約更新が拒絶された場合、あるいは契約が解除された場合には、従来どおり「speeda」に当該データ等を格納することや収益の確保が困難になる又は、収益性を悪化させることとなり、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、企業に関する財務データ、統計データ等について、当該データサプライヤーとの契約締結や、データ格納のタイミングが当初の想定と相違した場合、又は特定の時期に集中するような事態が発生した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
「quartz」につきましては、当社グループの事業ポートフォリオにおいても最重要事業の一つと位置付け、代表取締役の梅田が米国に在住し、当該事業へのガバナンスを効かせています。また、コスト構造の合理的追及による収益基盤強化のために当社執行役員がquartz社のcfoとして事業統合の責任者に就いています。買収前の段階において、同社の財務内容や契約関係等について第三者アドバイザーも活用しながら詳細な調査を行い、リスクを吟味した上で買収を実行していますが、買収後の事業の統合が計画通りに進まない場合は、のれんの減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの事業及び経営成績に影響を与える可能性があります。
「newspicks」及び「quartz」は、ソーシャル経済メディアとしてユーザーの獲得・維持に努めていますが、今後、高い資本力や知名度を有する企業等の参入により、競争の激化とユーザーの流出やユーザー獲得コストの増加等が生じ、当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性があります。そのような場合には、当社グループが今後競争優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かは不確実であり、競合他社の状況により当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
「newspicks」では、ユーザー自身がインターネット上のニュース記事、ブログ記事、雑誌記事等を投稿できる他、記事に対して、ユーザー自身がコメントを投稿できる仕組みとなっています。したがって、健全性を欠いたり他のユーザーを誹謗中傷するようなコメントがユーザーによって投稿される可能性があります。
当社グループでは、サイト運営に関して利用規約を策定し、サイト上に明示することによってサービスの適切な利用を促すよう努めています。また、同一ユーザーによるコメントの投稿は、システム上、一つの記事に対して一つのコメントに限られる仕様とすることにより、特定のユーザー同士による複数回に渡るコメントの応酬が行われない仕組みとしています。さらにユーザーによる投稿内容が、利用規約で禁止している他のユーザーに対する脅迫、嫌がらせ等に該当する行為、公序良俗に反する内容等に該当する場合には、運営会社がコメント又は投稿された記事の削除を行うことによって、健全なサイト運営を維持しています。また、専任のコミュニティーチームを設け、ユーザーコミュニティーとの良好な関係の構築にも努めています。
このような体制を構築しているにもかかわらず、不適切な投稿に対して当社グループが十分な対応ができない場合には、当社がサイト運営者として信頼を失う可能性があり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの事業にとって獲得したユーザーの継続率は重要な要素であり、ユーザーの利便性の向上、取り扱う情報やサービスの拡充等の施策を通じて、継続率の維持、向上を図っています。しかしながら何らかの施策の見誤りやトラブル等で、継続率が想定を大きく下回る事態が続いた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、無料ユーザーから有料課金ユーザーへと転換を促す各種施策を講じていますが、有料課金ユーザーの獲得が想定を大きく下回る事態が続いた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、現在海外6カ国以上において事業を行っていますが、海外での事業遂行に関しては、とりわけ以下の追加的なリスクを伴います。
・ 多数かつ広範な国・地域での事業を管理することの困難さ
・ 労働関連法制の変更により就労ビザの取得が困難になるリスク
・ 海外における資本規制・外国為替規制を含む法令・規制リスク
・ 海外における政策・ビジネス文化等の違いに由来するカルチャーギャップ
・ 外国為替相場の変動
・ 政治情勢に関する事業運営の不確実性
・ テロ行為、戦争、自然災害や感染症その他の社会不安要因
上記のいずれかの事由により、業務に支障を来し、これにより当社グループの事業展開及び経営成績に影響を与える可能性があります。なお、当社はこれらのリスクに備えるため、海外展開をしている諸国において弁護士や労務専門家等に都度相談できる体制及び関係の構築に努めています。
当社グループでの人材採用・育成にあたっては、各業務分野における専門能力に加え、組織マネジメントの観点から、企業理念・行動指針を理解し実践していく能力を極めて重視しています。また、海外での展開を活発に進めていることから、グローバル人材の確保が急務となっています。さらに、育成・評価制度の充実により、社員の能力向上とモチベーション向上を重要施策として掲げています。
また、当社グループは、文化的・地理的に多様な背景を有する多数の従業員を有し、かかる人材の管理に関する課題に対処しています。当社グループが有能な人材を確保できない、又は人材を十分に活用できない等の理由により、これらの課題に適切に対処できない場合、当社グループの事業の成長が阻害され、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、当社では「経済情報で、世界を変える」というミッションと「7つのルール」で表現される行動原則をグループ全体へ浸透させるためのカルチャーブックの作成、ミッションと7つのルールに沿った採用基準の明確化や評価制度の設計などの取り組みを行っています。また、多様かつ優秀な人材確保のため、ストック・オプションや従業員持株会を用いたインセンティブ制度の導入、研修制度の充実、ダイレクトリクルーティング・リファーラル採用の強化などの施策を行っています。さらに、従業員のモチベーションを定量的且つ継続的に観測することができるモチベーションクラウドというサービスを導入し、モチベーションの維持・向上のための施策を各組織において立案・実行しています。直近の観測結果においてはaaaという結果となっており、当該ツールを導入している企業の中においても、組織モチベーションが非常に高い結果となっています。
当社グループでは、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底を図るための様々な施策を実施しています。また、業務の適正化及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しています。しかしながら、事業の急速な拡大等により、各事業及び連結ベースでの予算管理・資金繰管理・業務プロセス等内部管理体制の構築が追い付かないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループの事業はインターネットを利用しているため、自然災害、事故、不正アクセスなどによって通信ネットワークの切断、サーバー等ネットワーク機器に作動不能などのシステム障害が発生する可能性があります。当社グループでは、システム障害の発生防止のために、システムの冗長化、脆弱性検査、不正アクセス防御等の対策を講じています。しかしながら、これらの対策を講じているにも拘らず、障害が発生した場合には、当社グループに直接的損害が生じるほか、当社グループのサーバーの作動不能や欠陥等に起因するサービスの停止等については、当社グループのシステム自体への信頼性の低下を招きかねず、当社グループの事業展開及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、事業の拡大・管理の効率化等の観点から、社内システムの新規導入・増強などを随時行っています。事業部制や分社化が進むにつれ、社内システムに関する相互の連携が必ずしも十分に行われず、個別最適化が進み、効率化が阻害され、当社グループの成長が鈍化する可能性があります。これらのリスクに対応するため、当社では全社的見地からの社内システム導入及び情報セキュリティ対策をモニタリングするため、専門チームをコーポレート部門に設け、各事業や子会社の開発部門と連携するなどして、個別最適化と全社最適化のバランスを図っています。
当社グループでは、提供サービスである「speeda」、「newspicks」、「quartz」、「initial」及び「forcas」を通じて、多種多様かつ大量の企業情報及び個人情報を取り扱っています。万が一これらの情報が流出・悪用された場合には、当社グループへの損害賠償請求や社会的信用の失墜により、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社は、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるiso/iec 27001(情報セキュリティマネジメントシステム(isms))を取得しています。iso/iec 27001は、個人情報のみならず、企業が保有する機密情報も保護対象としており、全社で個人情報及び機密情報の取扱い並びにインサイダー取引の未然防止に関わる社内規程の整備、定期的な従業員教育、システムのセキュリティ強化、個人情報・機密情報取扱状況の内部監査等を実施し、個人情報・機密情報管理の強化に努めています。また、情報漏えいに関する保険加入により、万が一の場合の損害額を減少させるよう努めています。加えて、eu一般データ保護規則(gdpr)についても、随時外部弁護士にも確認をしながら必要な検討及び取組みを進めています。
当社グループが事業活動を行うに当たり、第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払い、定期的な著作権に関する社内研修の実施や知的財産権専門の弁護士に随時相談する体制の構築などの対策を行っていますが、万が一、第三者の知的財産権を侵害した場合、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があり、実際に当該事象が発生した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
現在のところ当社グループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす法的規制はありませんが、インターネット関連分野においては「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、「特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」、「特定商取引に関する法律」等が存在します。以上のように、近年インターネット関連事業を規制する法令は徐々に整備されてきていますが、今後、インターネットの利用や関連するサービス及びインターネット広告を含むインターネット関連事業を営む事業者を規制対象とする新たな法令等の制定又は既存法令等の解釈変更がなされた場合には、当社グループの事業運営が制約を受け、事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、新法令や法令の解釈変更に対して、積極的に情報を得る体制の強化及び顧問弁護士等の専門家との協力体制の構築を行っています。また、米国事業についても、インターネットでビジネスを行うに際して適用される各種法令や、重要な指針となる裁判例を注視しながら、必要な対応を行っています。
請負契約の下で行われる業務委託においては、労働関係法令に則った適切な対応が求められます。当社グループでは、請負業務に関する外注管理規程を制定し全社的な問題意識の共有化・定着化を図り、適正な業務委託の徹底に努めています。このような取組みにもかかわらず、請負業務の趣旨から逸脱して業務が遂行され、偽装請負等の問題などが発生した場合には、当社グループの信用を失い、事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、コンプライアンス規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させること、法令遵守や社会倫理に関する研修を行うことで、法令違反などの発生リスクの低減に努めています。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザーや取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。また、知的財産による訴訟についても前述のとおり訴訟発生リスクがあるものと考えています。提起された訴訟の内容及び結果によっては、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性もあります。
当社は、更なる財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題の一つとして位置づけています。そのため、現時点においては内部留保の充実を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資を積極的に行っていくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えています。しかしながら、当社は株主への利益還元も重要な経営課題であると認識しており、将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討してまいる方針ですが、現時点において配当実施の可能性及び、その実施時期につきましては未定です。
当社グループは、ミッションである「経済情報で、世界を変える」ために、非連続な成長を目指していくことを経営方針としています。今後も新規事業開発に加えて、m&a(企業や事業の合併及び買収)を含む積極的な業容拡大を進めてまいりますが、これらの新規事業開発や業容拡大等がもたらす影響について、当社グループが予め想定しなかった結果が生じ、結果として当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
また、これら新規事業開発や業容拡大等は、その性質上、多額の買収対価や投資資金を必要とする場合があります。そのため、株式交換やエクイティファイナンスにより新株を発行する場合や、金融機関からの借入や社債の発行等により資金調達する場合があります。多数の新株発行や多額の借入又は社債の発行により、株式希薄化や負債比率増加に伴う財務安定性の棄損を招くリスクがあり、かかる場合においては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
さらに、業容が拡大してゆく中で、事業の取捨選択方針を誤り、限られた経営資源が分散し、成長事業に十分な資源の投下ができないリスクや、多角化により管理コストが増大するリスクを招く可能性があります。このようなリスクに対応するため、m&aを含む新規事業への進出においては、決められた期間において達成すべき業績指標(kpi)を設け取締役会において、各事業をモニタリングしています。
当社グループでは、役員、従業員に対するインセンティブを目的としたストック・オプション制度を採用しており、一部の役員、従業員に対して新株予約権を付与しています。また、今後においてもストック・オプション制度含む株式報酬制度を活用していくことを検討しています。これらの新株予約権が行使された場合、又は、今後新たに希薄化の可能性を伴う株式報酬の導入が行われた場合は、保有株式の価値が希薄化する可能性があります。なお、2019年12月末現在、新株予約権による潜在株式数は4,619,776株であり、発行済株式総数32,949,578株の14.0%に相当しています。
回次 | 第8期 | 第9期 | 第10期 | 第11期 | 第12期 | |
決算年月 | 2015年12月 | 2016年12月 | 2017年12月 | 2018年12月 | 2019年12月 | |
売上高 | (百万円) | 1,915 | 3,081 | 4,565 | 9,340 | 12,521 |
経常利益又は経常損失(△) | (百万円) | △338 | 225 | 518 | 533 | △1,429 |
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | (百万円) | 110 | 267 | 438 | 610 | △1,620 |
包括利益 | (百万円) | 84 | 271 | 446 | 513 | △1,946 |
純資産額 | (百万円) | 656 | 2,439 | 1,819 | 6,316 | 7,131 |
総資産額 | (百万円) | 1,689 | 3,618 | 4,408 | 18,804 | 20,958 |
1株当たり純資産額 | (円) | 11.18 | 84.66 | 61.86 | 170.33 | 178.20 |
1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△) | (円) | 4.27 | 10.03 | 15.13 | 20.42 | △51.35 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | (円) | ― | 9.15 | 13.84 | 19.07 | - |
自己資本比率 | (%) | 37.19 | 66.59 | 41.11 | 27.98 | 28.01 |
自己資本利益率 | (%) | 26.22 | 17.61 | 20.75 | 17.27 | △29.11 |
株価収益率 | (倍) | ― | 75.7 | 105.0 | 81.3 | - |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △217 | 474 | 817 | 145 | 60 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △1 | △40 | △547 | △6,592 | △851 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 1,081 | 1,395 | △152 | 8,968 | 3,282 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (百万円) | 1,269 | 3,096 | 3,217 | 5,725 | 7,954 |
従業員数[ほか、平均臨時雇用人員数] | (名) | 140 | 190 | 241 | 567 | 704 |
[18] | [19] | [25] | [43] | [51] |
(注) 1 売上高には、消費税等は含まれておりません。
2 第8期の1株当たり純資産額の算定に当たっては、優先株主に対する残余財産の分配額を控除して算定しています。
3 第8期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。
4 第12期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当たり当期純損失金額であるため記載しておりません。
5 第8期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。
6 従業員数は就業人員(当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出向者を含む。)であり、臨時雇用人員数(パートタイマー、アルバイト)は、最近1年間の平均人員を[ ]外数で記載しています。
7 当社は、2016年7月1日付で普通株式1株につき3株、2017年7月1日付で普通株式1株につき2株、2018年1月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っていますが、第8期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算出した場合の1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失(△)及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算出しています。
8 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を当連結会計期間の期首から適用しており、前連結会計年度に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっています。
当社及び当社の関係会社(以下、「当社グループ」という。)は、「経済情報で、世界を変える」をミッションに掲げ、世界中の経済情報を人とテクノロジーの力で整理・分析・創出することで、人々の生産性を高め、創造性を解放し、世界中の意思決定を支えるプラットフォームを作りあげたいと考えています。
当該ミッションを達成するために、当社グループは、b2bサービスである企業・業界分析を行うビジネスパーソンのためのオンライン情報プラットフォーム「speeda」及びb2cサービスであるソーシャル経済メディア「newspicks」を主要事業として運営しています。
なお、前連結会計年度まで「speeda事業」に含まれていたスタートアップデータベースの「initial(イニシャル)」、b2bマーケティングプラットフォームの「forcas(フォーカス)」等については、当連結会計年度より、経営管理の観点から「その他事業」の区分を新設し、当該報告セグメントに変更しています。また、前連結会計年度まで「newspicks事業」に含まれていた海外メディア事業の「quartz(クウォーツ)」については、当該事業買収後、通年で経営管理を行う当連結会計年度より、その重要性から「quartz事業」の区分を新設し、当該報告セグメントに変更しています。また、第4四半期連結会計期間に子会社化したアルファドライブ社は、事業シナジーの観点から「newspicks事業」に含めています。また、当社グループは、当社、子会社18社(国内子会社9社(株式会社ニューズピックス、株式会社newspicks studios、株式会社アルファドライブ、株式会社initial、株式会社forcas、株式会社ub ventures、ubv fund-ⅰ投資事業有限責任組合、他2社)、海外子会社9社(uzabase asia pacific pte. ltd.、uzabase hong kong limited、上海優則倍思信息科技有限公司、quartz media, inc.、newspicks usa, llc、uzabase usa, inc.、他3社))及び関連会社1社(株式会社ミーミル)で構成されています。
「speeda」は、企業・業界分析を行うすべてのビジネスパーソンのための法人向けオンライン情報プラットフォームです。金融機関・コンサルティングファーム・会計ファームの他、事業会社を顧客とし、2019年12月末現在、顧客の所在地は日本国内に加えアジア諸国を中心として世界15ヶ国にわたっています。利用者は、インターネットが接続できる環境であれば、いつでも「speeda」を利用することができ、世界200ヶ国以上をカバーした企業の財務、株価データ、560を超える業界の地域別の分析レポートの他、統計データ、経済ニュース、m&a情報など、幅広いビジネス情報にワンストップでアクセスすることができます。自社アナリストによる独自コンテンツ「speedaトレンド」では、テクノロジーの最新動向やビジネスモデルの変革など、最先端の情報がレポート等で閲覧可能です。また、「speeda」は利用者の目線に立った開発を追求しており、利用者は直観的な操作によりサービスを利用することができます。
「speeda」のサービスの特徴は以下のとおりです。
① 世界の企業・業界情報の統合プラットフォーム
世界200ヶ国以上、740万社以上の上場・未上場企業データの他、180万件以上のグローバルm&aデータ、グローバル統計データなどの経済情報にワンストップでアクセスできます。また、当社の専属アナリストによる560を超える業界の地域別分析レポートにより、業界の概要から市場、競争環境を短時間で把握することができます。
説明書が必要ない直観的な操作性により、必要とする世界中の企業・産業データを簡単に探すことができます。また、データはそのまま「speeda」上で編集、加工できる他、ワンクリックでexcel、powerpointやpdf等の必要な形式にダウンロードすることができます。
専門のコンサルタントや業界のアナリストに、より付加価値の高い分析、リサーチ業務を依頼することができます。テクノロジーと専門家の力を組み合わせることで、お客さまのナレッジワーク(注1)を幅広く支援します。
「speeda」の契約単位はidであり、「speeda」の主な収益源は、利用者から受領する「speeda」の契約id数に応じた月額の定額利用料金です。この他、オプション機能の契約によって追加で発生する月額のオプション利用料金、他社の提供する企業のクレジットレポート(注2)・業界レポートの購入に応じて課金されるレポート料金も「speeda」の収益源となっています。
(注)1 ナレッジワークとは、知識により付加価値を生み出す業務のことを指します。2 クレジットレポートとは、企業の信用情報に関するレポートを指します。
「speeda」の基本契約の契約id数の推移は、以下のとおりです。
| 国内id数 | 海外id数 | 合計id数 |
2014年3月末 | 733 | 22 | 755 |
2014年6月末 | 791 | 40 | 831 |
2014年9月末 | 845 | 44 | 889 |
2014年12月末 | 889 | 49 | 938 |
2015年3月末 | 915 | 54 | 969 |
2015年6月末 | 968 | 68 | 1,036 |
2015年9月末 | 1,019 | 82 | 1,101 |
2015年12月末 | 1,080 | 103 | 1,183 |
2016年3月末 | 1,127 | 122 | 1,249 |
2016年6月末 | 1,256 | 137 | 1,393 |
2016年9月末 | 1,305 | 146 | 1,451 |
2016年12月末 | 1,404 | 168 | 1,572 |
2017年3月末 | 1,473 | 179 | 1,652 |
2017年6月末 | 1,593 | 187 | 1,780 |
2017年9月末 | 1,705 | 201 | 1,906 |
2017年12月末 | 1,827 | 222 | 2,049 |
2018年3月末 | 1,899 | 236 | 2,135 |
2018年6月末 | 2,025 | 274 | 2,299 |
2018年9月末 | 2,145 | 283 | 2,428 |
2018年12月末 | 2,276 | 295 | 2,571 |
2019年3月末 | 2,371 | 306 | 2,677 |
2019年6月末 | 2,540 | 338 | 2,878 |
2019年9月末 | 2,657 | 348 | 3,005 |
2019年12月末 | 2,750 | 379 | 3,129 |
(注)契約idとは、「speeda」を利用する際のユーザーアカウント数を示し、1顧客につき複数idを契約していることもあるため、上記の契約id数は顧客数とは異なります。なお、同一法人であっても、事業所や部署ごとに別契約を締結している場合があります。
「speeda」において、主に以下の情報の取得及び機能の利用が可能です。
各業界のオリジナル業界レポートを閲覧することができます。560を超える業界のオリジナル業界レポートが格納されており、地域は、日本のみならず、中国、マレーシア、インドネシア、タイ、シンガポールなどアジア諸国を中心に世界各国をカバーしています。オリジナル業界レポートは、当社グループに在籍するアナリストによって執筆され、「speeda」のみで提供されるオリジナルコンテンツです。業界レポートは、各業界の特徴などの定性情報、市場の伸びなどの定量情報、業界プレイヤー等について短時間で把握可能な内容になっています。また、当該オリジナル業界レポートに加え、当社提携先の作成する業界レポートを無料又は有料で取得することができます。
世界約200ヶ国以上の企業に関するデータを閲覧することができます。上場企業については、世界中の上場企業の内、99%以上の情報を格納しており、企業概要、財務データ、セグメント情報、役員情報、株主情報、株価データ、開示資料等が格納されています。また、未上場企業については、国内企業約140万社の会社概要、主要財務データ(一部レンジ表記)等を格納、海外企業は、アジアを中心に約730万社以上の企業概要、主要財務データ、役員情報、株主情報等を格納しています。なお、「speeda」に格納されている各種データは、当社グループ独自で作成したものに加え、外部のデータサプライヤーから有償提供されたものが含まれています。
2000年以降の、世界のm&aデータ180万件以上を格納しています。m&aデータには案件概要、案件の金額規模、当該案件にかかるアドバイザー、資金供給者等が含まれます。
日本語160媒体以上、英語2,100媒体以上のニュース情報を提供しています。キーワードや企業を設定し、該当するニュースをメール通知する機能もあります。
企業の財務比較分析、株価分析、ヒストリカルマルチプル(注3)分析といった比較・時系列分析、有価証券報告書、その他の開示資料の全文検索、ニュース検索、レポート検索、企業のirデータ、各国の統計情報の検索などが可能です。
上記の標準データ・標準機能に加え、オプション申込みによって利用できるデータ・機能があります。主なオプション契約には、excelに「speeda」のデータを直接ダウンロードすることのできる「excel plug-in」機能があります。
「speeda」のサービス利用者は、当社のコンサルタントやアナリストによるサポートデスクを原則として契約料金の範囲内で利用することができます。当該サポートデスクは、利用方法の案内を行うのみならず、利用者からの依頼により、データ作成、リサーチ業務のサポートも行っています。
上記に加え、ワンクリックで業界データや企業情報をword・excel・powerpoint・pdf形式等でダウンロードできる他、簡単な操作により、企業概要、財務諸表、業績推移のグラフ等の資料冊子を30秒程度で自動生成することができます。
(注)3 ヒストリカルマルチプルとは企業の株価倍率(財務数値と株価の倍率)の過去推移のことを指します。
事業系統図(speeda事業)
なお、当社の子会社である株式会社initial(イニシャル)が国内におけるスタートアップ企業のデータベース「initial(イニシャル)」を、株式会社forcas(フォーカス)がb2bビジネスのマーケティングを支援するプラットフォーム「forcas(フォーカス)」を展開しており、「speeda」とのクロスセルも行っています。
「newspicks」はソーシャル機能も兼ね備えた、経済ニュースメディアです。100以上の国内外のメディアが配信する経済ニュースをワンストップで読めることに加え、「newspicks」独自の編集部が取材・編集したオリジナルコンテンツを提供しています。「newspicks」は、ニュースを配信するプラットフォーム及びオリジナルコンテンツを提供するメディアとしての性格に加えて、ユーザー同士やユーザーと企業とのコミュニケーションの場を提供するコミュニティとしての性格も備えており、ソーシャル経済メディアとして独自のポジショニングを確立しています。「newspicks」は、iphoneやandroidに対応しているアプリ版とpcからご利用いただけるweb版を展開しています。
「newspicks」のサービスの特徴は以下のとおりです。
100以上の国内外のメディア、専門メディアの配信ニュースを「newspicks」上においてワンストップで読むことができます。
「newspicks」を通じて、ユーザー同士のコミュニティが形成されています。ユーザーはニュースにコメントを投稿することができ(コメントを投稿するユーザーは「ピッカー」と呼ばれます)、気になるピッカーをフォローすることで、独自のタイムラインを作成することができます。また、newspicksアカデミアにおける各界著名人による講義イベントや、ピッカー同士のイベントなど、リアルな場でユーザー同士が交流できるイベントも開催されています。
独自の編集部が取材・編集し、社会性の高いテーマやビジネスに示唆を与えるストーリーを深堀し、オリジナルコンテンツを作成、提供しています。
「newspicks」には主に以下の機能があります。
ユーザーは、「newspicks」上のニュースを「pick」することができます。「pick」したニュースは、ユーザーごとに蓄積され、ユーザーは過去に「pick」したニュースを「newspicks」上でいつでも見ることができます。また、ユーザーは「pick」したニュースにコメントを投稿することができ、投稿されたコメントは「newspicks」上に公開されます。ユーザーは、「newspicks」上のニュースについて、ニュースの内容のみならず、当該ニュースに寄せられた専門家、著名人等のコメントを合わせて読むことでより多角的にニュースを読み解いたり、アイデア発想に役立てたりすることができます。
ユーザーは、「newspicks」を利用する他のユーザーをフォローすることができます。「newspicks」内の「タイムライン」というページには、自分がフォローした他のユーザーが「pick」したニュースが配信されます。これにより、タイムラインは、ユーザーのフォローする専門家、著名人、友人・知人等の「pick」するニュースで構成されることとなり、ユーザーは好みのニュースを自分に配信させることが可能となります。
ユーザーは、「newspicks」に自らニュース記事を投稿することができます。インターネット上に公開されているニュースのurlを「newspicks」上の投稿ページに入力することにより、「newspicks」上で他のユーザーにニュースを共有することができます。
ユーザーは、「newspicks」内のニュース記事、ユーザーコメント、ユーザー名を検索することができます。これにより、過去のニュース検索や、コメントからのキーワード検索、他のユーザーの検索をすることが可能となっています。また、web版では、「speeda」との連携により、「speeda」に格納されている財務データや統計情報などの経済データもワンストップで検索することができます。
「newspicks」の主な収益源は、有料課金ユーザーから受領する月額利用料、「newspicks」上に掲載する広告に関して広告主から得る広告収入、「newspicks」上に掲載する採用情報に関して募集企業から得る採用記事に関する報酬、「newspicks」を活用した組織活性化・人材育成といった課題解決ソリューションの提供(newspicks for business)によりクライアントから得る報酬等です。
「newspicks」の主な収益源における各サービスの内容は以下のとおりです。
有料課金ユーザー向けサービスは、プレミアム会員向け及びアカデミア会員向けがあります。プレミアム会員は「newspicks」オリジナル記事や海外の有料媒体の記事等が閲覧でき、アカデミア会員はプレミアム会員のサービス内容に加え、各界著名人による特別講義の受講、「newspicks」選定のアカデミア書籍(毎月1冊)の提供、オンラインでの動画講義(mooc)等を受けることができます。なお、プレミアム会員は月額1,500円(年割プランは月額1,250円、学割プランは月額500円)、アカデミア会員は月額5,000円です。
※2019年11月以降、apple store / google play経由でプレミアムプランを新規にお申込みされた方は、月額1,600円となります。
ブランド広告の種類 | 内容 |
ブランドアカウント | 広告主が、「newspicks」内に企業の公式アカウントを開設することができ、ユーザーが当該アカウントをフォローすれば、広告主は当該ユーザーに、web上で発信する自社コンテンツを配信することができるサービスです。 |
ブランドストーリー | 広告主と当社が共同で企画制作した記事、又は広告主の依頼に従い当社が企画制作した記事を、「newspicks」において配信するサービスです。 |
ブランドカテゴリー | 「newspicks」内の「テクノロジー」、「ビジネス」、「政治・経済」といったニュースカテゴリーと並列に、広告主のブランド向上、イメージ浸透などの目的に沿ったカテゴリーを新たに設け、当該カテゴリー自体を広告主が協賛するサービスです。カテゴリー名称の横又は下に、広告主の名称が併記されます。 |
ブランドパネル | 「newspicks」内のニュースの表示枠を用いて、広告主の広告を表示するサービスです。 |
「newspicks」を利用するユーザーに対して、広告主である企業が採用活動を行うことが可能となるサービスです。具体的には、企業が「newspicks」上に採用したい職種に関連する記事や採用情報を掲載し、記事又は採用情報を閲覧したユーザーが、興味を持った採用情報に対して年収等の詳細情報を登録することで、企業からスカウトメールを受け取ることができる仕組みを提供しています。
人材育成・組織風土活性化・新規事業開発に課題を持つ企業に対して、「newspicks」を活用した企業向けソリューション(newspicks for business)を提供しています。具体的には、社内コミュニケーションの活性化やインナーブランディング等を容易にする社内メディアの提供、現在日本経済で注目されているトピックスやテーマについて、従業員の意識レベル・知識レベルの向上を図るクローズドな研修プログラムの提供、また、社内起業家の育成と事業創出をサポートするサービスを提供しています。
事業系統図(newspicks事業)
サービス開始以後の「newspicks」の各種指標(注1)の推移は以下のとおりです。
| 会員ユーザー数 (注2)(人) | 有料課金ユーザー数 (注3)(人) |
2015年3月末 | 356,550 | 3,107 |
2015年6月末 | 510,786 | 5,498 |
2015年9月末 | 756,684 | 8,440 |
2015年12月末 | 1,050,273 | 11,130 |
2016年3月末 | 1,281,248 | 15,982 |
2016年6月末 | 1,494,474 | 19,336 |
2016年9月末 | 1,753,561 | 26,255 |
2016年12月末 | 2,004,143 | 31,987 |
2017年3月末 | 2,207,568 | 36,990 |
2017年6月末 | 2,428,876 | 42,451 |
2017年9月末 | 2,665,240 | 49,230 |
2017年12月末 | 2,908,924 | 56,135 |
2018年3月末 | 3,140,724 | 64,336 |
2018年6月末 | 3,379,795 | 73,570 |
2018年9月末 | 3,588,633 | 81,839 |
2018年12月末 | 3,801,449 | 95,268 |
2019年3月末 | 4,009,928 | 98,334 |
2019年6月末 | 4,215,204 | 102,334 |
2019年9月末 | 4,418,406 | 109,810 |
2019年12月末 | 4,681,766 | 147,156 |
(注)1 上記の各種指標は、当社グループにおいて集計開始した時期より数値を取得したものです。
2 会員ユーザー数は、「newspicks」サービスに会員登録(簡易登録含む)しているユーザーの総数(延べ人数ではありません。)を指します。
3 有料課金ユーザー数は、「newspicks」サービスに会員登録しているユーザーのうち、月額有料サービスを利用しているユーザー数(延べ人数ではありません。)を指し、プレミアム会員及びアカデミア会員によって構成されます。プレミアム会員とは「newspicks」オリジナル記事や海外の有料媒体の記事等が閲覧でき、アカデミア会員はプレミアム会員のサービス内容に加え、各界著名人による特別講義の受講、「newspicks」選定のアカデミア書籍(毎月1冊)の提供、オンラインでの動画講義(mooc)等を受けることができます。また、2019年9月末より、法人向け有料課金事業「newspicks for business」の有料課金ユーザー数が含まれています。
「quartz」は、グローバル市場向けの経済ニュースメディアです。世界4大陸に約100人のジャーナリストを抱えるグローバルな取材ネットワークを持ち、自社のジャーナリスト・編集部門が取材・編集したコンテンツを提供しています。北米を中心に、約2,000万人の読者基盤を有し、2019年11月より、日本市場においても購読コンテンツを配信しています。モバイルテクノロジーとジャーナリズムを組みあわせたメディアとして、iphoneやandroidに対応しているアプリ版と、pcからご利用いただけるweb版を展開しています。「quartz」の主な収益源は、有料課金ユーザーから受領する月額利用料、「quartz」上に掲載する広告に関して広告主から得る広告収入です。
「quartz」におけるサービスの特徴は以下のとおりです。
約2,000万人の読者のうち、グローバルビジネスリーダーが主要な読者となっています。市場分析を行うコムスコア社が提供するcomscore indexによりますと、「quartz」はc-suite(※)と呼ばれる若手ビジネスリーダーに最も支持されているメディアとしての評価を獲得しており、経済ニュースに関心の高いビジネスリーダーを購読者として有しています。
※c-suite:ceo、coo、cfoなど、役職名がchiefから始まる経営幹部の総称
ニューヨーク、ロンドン、香港、ニューデリーなど世界各地に拠点があり、30言語に対応した取材ネットワークを有しています。ブルームバークやエコノミスト、ワシントンポストなど、世界的な経済メディア出身の経済ジャーナリストが多数在籍しており、徹底した取材に基づいた、独自のコンテンツを提供します。
③ 優れたクリエイティブによるブランドコンテンツ
「quartz」は企業・製品・サービスのブランド醸成を目的とした優れたクリエイティブ・ブランドコンテンツを強みとしています。様々な業界の大手企業を顧客に抱え、広告主と当社が共同で企画作成した記事、または広告主の依頼に従い当社が企画制作したブランドコンテンツを「quartz」において配信するサービスを提供しています。
事業系統図(quartz事業)
「quartz」の有料課金サービスの事業指標の推移は、以下のとおりです。
| 有料会員数 | mrr※(単位:usd) |
2018年12月末 | 917 | 8,255 |
2019年3月末 | 3,834 | 36,022 |
2019年6月末 | 6,349 | 61,212 |
2019年9月末 | 9,263 | 82,700 |
2019年12月末 | 12,802 | 105,294 |
※mrr(monthly recurring revenueの略称。継続課金による月次収益で、初期費用等の一時的な売上は含まない)
その他事業には、「initial」(イニシャル)及び「forcas」(フォーカス)の2つのサービスが含まれています。
「initial」(イニシャル)は、日本国内のスタートアップ企業に関する、資金調達情報、関連ニュース、類似企業の検索などができるオンライン情報サービスです。「speeda」同様、金融機関・コンサルティングファーム・会計ファームの他、事業会社を顧客とする法人向けサービスです。国内15,000社以上のスタートアップ企業に関する様々な公開情報を情報源にしており、各種ニュースの他、スタートアップ企業やvc(ベンチャーキャピタル)などの公式ウェブサイト・プレスリリース、登記簿、官報などから、当社グループにおいてデータの収集・蓄積を行っています。月額の定額利用料でサービスを提供しています。
「initial」におけるサービスの特徴は以下のとおりです。
国内15,000社以上のスタートアップ企業の情報データを保有しており、事業概要や資金調達、提携先、関連ニュースに加え、12,000社以上の投資家、2,000本以上のファンドの情報も網羅しています。スタートアップに関する情報をワンストップで取得することが可能です。
業種や技術、シリーズ情報など、スタートアップを検索・分析するためのさまざまな情報を付与しています。「initial」に蓄積された豊富な資金調達データをもとに、スタートアップ企業の成長フェーズを『initialシリーズ』として「initial」独自で定義しています。また、独自スコアリングにより、類似するスタートアップを自動リストアップし、比較が可能です。
独自取材・データを活用した資金調達・ipo分析記事やレポートや、起業家・投資家へのインタビュー記事をオリジナルコンテンツとして作成しており、データだけにとどまらない、スタートアップのリアルな情報を提供します。
「forcas」(フォーカス)は、b2b領域でサービス展開する企業のaccount based marketing(abm)の実行を支援する、マーケティングプラットフォームです。ユーザーが保有する顧客データ及び当社グループが「speeda」事業において蓄積してきた企業属性情報(所属業界、従業員規模等の企業の定性・定量的特徴)を組み合わせ、(ユーザーの)既存顧客の特徴を自動的に分析します。そして、ユーザーにとっての営業成約確度の高い潜在顧客を具体的にリストアップし、データ分析ドリブンなマーケティング戦略策定を支援します。月額の定額利用料でサービスを提供しています。
「forcas」におけるサービスの特徴は以下のとおりです。
ユーザーが保有する既存顧客のデータを「forcas」に取り込むことで、業界、シナリオ、地域、売上、従業員数などを自動的に分析し、成約確度が高いと予測される見込み顧客を特定して、当社が保有する143万社以上の企業データの中から、独自のスコアを付与したターゲットリストを自動作成します。作成したリストは、excel形式データでダウンロードが可能です。
企業の業種、活動状況や課題、導入している外部サービスなど多様な切り口から、企業リストを作成することが可能です。外部サービスは、各企業のwebサイトに設置されているウェブサービスタグの情報を収集することにより、マーケティングオートメーション、eコマース系ツール、ウェブ広告など、1,100種類以上の利用サービスデータを取得しています。さまざまな仮説を立てて、ターゲット企業を特定することができます。
顧客管理システムや営業ターゲットリスト、請求情報、名刺データなど、社内に点在する顧客情報と「forcas」が持つ豊富な企業情報、そして強力な名寄せエンジンによって、精度の高い顧客データ統合を実現し、顧客データの名寄せ業務の負担を大きく軽減します。
事業系統図(その他事業)
「forcas」の事業指標の推移は以下のとおりです。
| mrr※(単位:千円) |
2018年3月末 | 9,350 |
2018年6月末 | 10,960 |
2018年9月末 | 17,853 |
2018年12月末 | 30,324 |
2019年3月末 | 40,870 |
2019年6月末 | 50,970 |
2019年9月末 | 60,430 |
2019年12月末 | 74,950 |
※mrr(monthly recurring revenueの略称。継続課金による月次収益で、初期費用等の一時的な売上は含まない)
当社グループを取り巻く経営環境につきましては、国内情報サービス業の売上高規模は2018年においては11兆5,838億円(前年比2.3%増加)と7年連続で成長を続けています(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査(2019年1月公表)」)。その中でsaas(software as a serviceの略称。月額課金や年額課金の仕組みを取っているウェブサービス)の国内市場規模は、年平均成長率が約12%で拡大しており、2023年には約8,200億円に拡大する見込みです(富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2019年版」)。また、スマートフォンの個人保有率は2018年において64.7%(前年比3.8ポイント増)と普及が進んでいます(総務省「平成30年通信利用動向調査(2019年5月31日公表)」)。更に、モバイル広告の市場規模は2018年において1兆181億円と前年比で122.4%と拡大しています(株式会社d2c、株式会社サイバー・コミュニケーションズ(cci)、株式会社電通の共同調査「2018年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析(2019年3月公表)」)。また、米国においては米国内のインターネット広告市場は1,075億米ドル(1ドル113円換算で12兆1,475億円)と前年比で121.8%と拡大しています(pwc及びiabによる共同調査「iab internet advertising revenue report(2019年5月公表)」)。
このような環境の下、当連結会計年度においては、当社グループの売上高は拡大を続けています。
speeda事業では新規獲得idの順調な積み上げによりmrr(monthly recurring revenueの略称。継続課金による月次収益で、初期費用等の一時的な売上は含まない)が拡大し、newspicks事業では有料課金ユーザー数の増加と、広告売上が堅調に推移したことで売上高が拡大しました。また、第4四半期連結会計期間にアルファドライブ社を子会社化したこと、前第3四半期連結会計期間において買収したquartz社の売上高が、当連結会計年度においては期首からグループ売上高に寄与したことで、グループ売上高は大幅に増加しました。
なお、既存事業であるspeeda事業とnewspicks事業のebitda(営業利益+減価償却費+のれん償却費(以下同様))が拡大する一方、quartz事業においては、既存事業である広告・ソリューションビジネスから有料課金ビジネスへの転換を進めるために、計画に従った投資を実行したことによって、ebitdaはマイナスとなりました。また、営業損失については、ebitdaのマイナス要因に加え、quartz社の買収に伴い発生したのれんの償却費が通期で発生したことも影響しています。
その結果、当連結会計年度における売上高は12,521百万円(前年同期比34.1%増加)、ebitdaは△411百万円(前年同期は1,187百万円)、営業損失は1,236百万円(前年同期は営業利益830百万円)、経常損失は1,429百万円(前年同期は経常利益533百万円)となりました。なお、行使されずに消滅した第18回新株予約権について新株予約権戻入益311百万円を計上したこと、及び、法人税等を619百万円計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は1,620百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益610百万円)となりました。
セグメントの業績は次の通りです。
なお、前連結会計年度まで「speeda事業」に含まれていたスタートアップデータベースの「initial(イニシャル、注1)」、b2bマーケティングプラットフォームの「forcas(フォーカス)」等については、第1四半期連結会計期間より、経営管理の観点から「その他事業」の区分を新設し、当該報告セグメントに変更しています。また、前連結会計年度まで「newspicks事業」に含まれていた海外メディア事業の「quartz(クウォーツ)」については、買収後初めて通年で経営管理を行う当連結会計年度より、その重要性から「quartz事業」の区分を新設し、当該報告セグメントに変更しています。また、第4四半期連結会計期間に子会社化したアルファドライブ社は、事業シナジーの観点から「newspicks事業」に含めています。
(注1)2019年11月に、スタートアップデータベースのentrepedia(アントレペディア)は、サービス名称を「initial(イニシャル)」に変更いたしました。
speeda事業においては、企業・業界情報プラットフォームである「speeda」の既存顧客による契約id数の追加及び事業会社による新規導入が進み、契約id数は堅調に増加しています。第4四半期連結会計期間には、crunchbase inc. 及び蘇州朗動網絡科技有限公司と提携し、両社が提供する十数万社のグローバルスタートアップ企業の情報データを拡充し、「speeda」で閲覧・検索することが可能となりました。また、新たな機能として「特許動向検索」をリリースし、経営と技術の戦略的な情報連携における財務データと特許データのクロス分析や、業界と技術の相関分析を「speeda」内で行うことが可能となりました。
その結果、speeda事業の当連結会計年度におけるid数は3,129id(国内2,750id、海外379id)となり、mrrは407百万円となりました。セグメント売上高は4,543百万円(前年同期比25.6%増加)、セグメントebitdaは1,386百万円(前年同期比64.0%増加)、セグメント利益は1,295百万円(前年同期比67.1%増加)となりました。
なお、前年同期との比較・分析は、変更後の新セグメントに基づいて記載しています(以下、他の事業についても同様です)。
newspicks事業においては、サービスの知名度の向上、自社によるオリジナルコンテンツや動画コンテンツの配信強化、外部メディアからの優良な記事の配信、当第4四半期連結会計期間より注力した法人向けサービス等を通じて会員ユーザー数(注1)、有料課金ユーザー数(注2)が共に増加しました。その結果、「newspicks」の当連結会計年度における会員ユーザー数は4,681千人、有料課金ユーザー数は147,156人、mrrは170百万円となりました。また、当第4四半期連結会計期間においては、広告売上が大きく増加したことに加え、当該期間に子会社化したアルファドライブ社も収益拡大に貢献し、当連結会計年度におけるセグメント売上高は4,190百万円(前年同期比40.4%増加)、セグメントebitdaは389百万円(前年同期比28.3%増加)、セグメント利益は342百万円(前年同期比19.8%増加)となりました。
(注) 1 会員ユーザー数は、newspicksサービスに会員登録(簡易登録含む)しているユーザーの総数(延べ人数ではありません。)を指します。
2 有料課金ユーザー数は、newspicksサービスに会員登録しているユーザーのうち、月額有料サービスを利用しているユーザー数(延べ人数ではありません。)及び法人契約を通じてプレミアム会員と同等のサービスを利用するユーザー数を指します。有料課金ユーザーは、プレミアム会員及びアカデミア会員によって構成されます。プレミアム会員とはnewspicksオリジナル記事や海外の有料媒体の記事等が閲覧でき、アカデミア会員はプレミアム会員のサービス内容に加え、各界著名人による特別講義の受講、newspicks選定のアカデミア書籍(毎月1冊)の提供、オンラインでの動画講義(mooc)等を受けることができます。なお、プレミアム会員は月額1,500円(年割プランは月額1,250円、学割プランは月額500円)、アカデミア会員は月額5,000円です。
※2019年11月以降、apple store / google play経由でプレミアムプランを新規にお申込みされた方は、月額1,600円となります。
quartz事業においては、有料課金ビジネスへのシフトを加速させたことにより、既存事業である広告・ソリューションビジネスの売上高に関しては前年比で減少しましたが、事業の構造改革を実施したことによって、損益分岐点は大幅に改善しました。一方で、新規事業である有料課金ビジネスについては順調な立ち上がりを見せており、当第4四半期連結会計期間より、日本市場においても新たにサービスを開始し、購読コンテンツを配信しています。当連結会計年度における有料課金ユーザー数は12,000人を突破し、mrrは11百万円となり、有料課金ユーザー数とmrrが順調に拡大しておりますが、現状は売上高に占める割合は軽微です。
その結果、quartz事業の当連結会計年度におけるセグメント売上高は2,943百万円、セグメントebitdaは△2,052百万円、セグメント損失は2,721百万円となりました。
なお、quartz社については、2018年7月に買収を完了し前第3四半期連結会計期間より連結の範囲に含まれており、当連結会計年度実績と前連結会計年度実績は比較の対象期間が異なるため、前年同期比の記載は行っていません。
その他事業においては、スタートアップデータベースの「initial(イニシャル)」、b2bマーケティングプラットフォーム「forcas(フォーカス)」の各サービスにおいて順調に顧客獲得が進みました。特に、当連結会計年度においてforcasのmrrは75百万円まで増加し、売上高の拡大に大きく寄与しました。また、「initial」は2017年1月に買収後、3年後である当連結会計年度において通期黒字化を達成しました。その結果、その他事業の当連結会計年度におけるセグメント売上高は871百万円(前年同期比140.6%増加)、セグメントebitdaは△127百万円(前年同期は△193百万円)、セグメント損失は146百万円(前年同期はセグメント損失209百万円)となりました。
② 財政状態
資産合計は、前連結会計年度末と比較して2,154百万円増加し、20,958百万円となりました。これは主に、流動資産において現金及び預金が2,228百万円増加したこと、固定資産において、のれんが償却及び為替換算等により391百万円減少したこと、株式会社ub venturesの運営するファンドによる投資活動等により投資有価証券が476百万円増加したこと等によるものです。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して1,339百万円増加し、13,826百万円となりました。流動負債においては、1年内返済予定の長期借入金が531百万円増加したこと、speeda事業における売上高成長により前受収益が437百万円増加したこと等により流動負債は1,564百万円増加しました。また、固定負債においては、長期借入金が123百万円減少したこと等により固定負債は225百万円減少しました。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して815百万円増加し、7,131百万円となりました。株式会社東京放送ホールディングス等からの第三者割当増資及び従業員のストック・オプションの行使等により資本金が1,364百万円増加、資本剰余金が1,345百万円増加しました。また、親会社株主に帰属する当期純損失1,620百万円を計上したこと、また連結子会社であるnewspicks usa, llcの決算期変更に伴う利益剰余金の減少283百万円(注)等により利益剰余金が1,904百万円減少しました。また、連結子会社である株式会社ub venturesの運営するファンドにおける外部投資家からの払込等により非支配株主持分が811百万円増加しています。
(注)連結子会社であるnewspicks usa, llcの決算において、従来9月末を決算基準日として年度決算においてグループ連結に取り込んでおりましたが、前連結会計年度における同社の100%子会社化に伴い、グループ全体の決算期と合わせ、当連結会計年度より決算基準日を12月末に変更し、グループ連結に取り込むことといたしました。これに伴い、2018年10月1日から12月31日における同社の3ヶ月分の当期純損失及びのれん償却費については、当連結会計年度において、連結株主資本等変動計算書の利益剰余金の減少項目として調整しています。
前連結会計年度(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)
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| (単位:百万円) | |||||
| 報告セグメント | 調整額 (注)1 | 連結損益計算書計上額 (注)2 | ||||
speeda 事業 | newspicks 事業 | quartz 事業 | その他 事業 | 計 | |||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 3,610 | 2,962 | 2,414 | 353 | 9,340 | - | 9,340 |
セグメント間の内部 売上高又は振替高 | 5 | 21 | - | 9 | 35 | △35 | - |
計 | 3,615 | 2,983 | 2,414 | 362 | 9,375 | △35 | 9,340 |
セグメント利益又は セグメント損失(△) | 775 | 285 | △21 | △209 | 830 | △0 | 830 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 70 | 17 | 28 | 2 | 118 | - | 118 |
のれんの償却額 | - | - | 226 | 13 | 239 | - | 239 |
(注)1 調整額は、セグメント間取引消去によるものです。
2 セグメント利益又はセグメント損失(△)は連結損益計算書の営業利益と一致しています。
3 セグメント資産の金額は、当社では当連結会計年度より報告セグメントに資産を配分していないため、開示していません。
当連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
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| (単位:百万円) | |||||
| 報告セグメント | 調整額 (注)1 | 連結損益計算書計上額 (注)2 | ||||
speeda 事業 | newspicks 事業 | quartz 事業 | その他 事業 | 計 | |||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 4,530 | 4,177 | 2,942 | 870 | 12,521 | - | 12,521 |
セグメント間の内部 売上高又は振替高 | 12 | 12 | 1 | 0 | 26 | △26 | - |
計 | 4,543 | 4,190 | 2,943 | 871 | 12,548 | △26 | 12,521 |
セグメント利益又は セグメント損失(△) | 1,295 | 342 | △2,721 | △146 | △1,229 | △6 | △1,236 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 91 | 40 | 56 | 5 | 192 | 0 | 192 |
のれんの償却額 | - | 6 | 612 | 13 | 632 | - | 632 |
(注)1 セグメント利益又はセグメント損失(△)の調整額△6百万円には、セグメント間取引消去13百万円、及び各報告セグメントに配分していない全社費用△20百万円が含まれています。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費です。
2 セグメント利益又はセグメント損失(△)は連結損益計算書の営業損失と一致しています。
3 セグメント資産の金額は、当社では当連結会計年度より報告セグメントに資産を配分していないため、開示していません。
文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び関係会社)が判断したものです。
当社グループを取り巻く経営環境につきましては、国内情報サービス業の売上高規模は2019年においては12兆642億円(前年比4.1%増加)と8年連続で成長を続けています(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査(2020年2月公表)」)。その中で、saas(software as a serviceの略称。月額課金や年額課金の仕組みを取っているウェブサービス)の国内市場規模は、年平均成長率が約12%で拡大しており、2025年に向けてdx(デジタル・トランスフォーメーション)の取り組みが加速しており、カテゴリーを問わずパッケージソフトからsaasへの移行ニーズがますます高まっています。加えて新型コロナウイルスの影響でリモートワークが拡大し、it投資に消極的であった中堅、中小企業においてもソフトウェア導入が進展しており、それらの流れもあり、saasの国内市場規模は2023年には約1兆574億円に拡大する見込みです(富士キメラ総研「2020 クラウドコンピューティングの現状と将来展望」)。また、スマートフォンの個人保有率は2019年において67.6%(前年比2.9ポイント増)と普及が進んでいます(総務省「令和元年通信利用動向調査(2020年5月29日公表)」)。更に、インターネット広告費の国内の市場規模は、2019年に初めて2兆円を超え、テレビメディア広告費を抜き2兆1,048億円と前年比で22.9%と拡大しています(株式会社電通「2019年 日本の広告費(2020年3月公表)」)。また、米国における2019年のインターネット広告市場は、1,246億米ドル(1ドル110円換算で13兆7,060億円)と前年比で115.9%と拡大しています(pwc及びiabによる共同調査「iab internet advertising revenue report(2020年5月公表)」)。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により世界規模で経済活動の制限を受けることを余儀なくされ、米国では4~6月期のgdp(確定値)は、前期比年率換算で31.4%減少しており、日本国内においても、4~6月期のgdp(速報値)は年率換算で27.8%減となりました。ただし、足元では国内外の経済活動が徐々に再開されつつあり、7~9月期のgdpについては、前期に大幅な落ち込みとなった反動もあり、米国は前期比年率プラスに増加したとの発表がありましたが、まだ予断を許さない状況が続いています。
今後、withコロナ時代において、クラウドサービス導入や良質なメディアコンテンツなど、当社グループの提供サービスへのニーズは、より一層高まっているものと認識しています。
このような環境のもと、speeda事業では新規獲得id数の順調な積み上げによりmrr(monthly recurring revenueの略称。継続課金による月次収益で、初期費用等の一時的な売上は含まない)が拡大しました。newspicks事業では第2四半期連結累計期間にかけて新型コロナウイルス関連の良質なコンテンツをスピーディーに、かつ多数配信したことで、有料課金ユーザー数が大幅に増加しmrrも大幅に拡大しました。その反動から当第3四半期連結会計期間においては、新規有料会員の獲得ペースは鈍化した一方で、コロナ下における良質なメディアコンテンツの発信により、媒体としてのプレゼンスをさらに高めたことから広告売上は前年同期比で28.8%増加しました。
quartz事業においては、2020年5月14日に広告事業を中心としたリストラクチャリングの実行を決定し、当第3四半期連結会計期間において販売費及び一般管理費は前年同期比で圧縮されました。有料課金ビジネスは順調に推移しているものの、新型コロナウイルス感染症の影響による広告売上の大幅な減少から、ebitdaはマイナスとなっています。また、営業損失については、ebitdaのマイナス要因に加え、quartz社の買収に伴い発生したのれんの償却費等が影響しています。
その結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は9,938百万円(前年同期比17.3%増加)、ebitdaは395百万円(前年同期は△832百万円)、営業損失は309百万円(前年同期は営業損失1,436百万円)、経常損失は488百万円(前年同期は経常損失1,558百万円)となりました。なお、株式会社ミーミルを連結子会社化したことに伴う段階取得に係る差益104百万円を計上した一方、quartz社の構造改革に係る費用282百万円を計上したこと、quartz事業ののれん等の減損損失7,827百万円を計上したこと及び法人税等を△2,367百万円計上したこと(注)等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は6,063百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失1,571百万円)となりました。
(注)当社は2020年11月9日付の取締役会決議によって、quartz事業から撤退することを決定しました。本決定に伴い、当第3四半期連結累計期間においてのれん等の減損損失7,827百万円を計上しています。また、これに伴い、当第3四半期連結会計期間において、子会社に対する投資に係る連結財務諸表固有の一時差異に関する繰延税金資産を、回収可能性を考慮したうえで計上しています。
詳細については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」及び「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」をご参照ください。
セグメントの業績は次の通りです。
なお、当社グループにおいては複数の事業の国内外での展開を進めており、コーポレート業務に係るコストが複雑化しています。そこで、報告セグメント別の経営成績をより適切に反映させるため、第1四半期連結会計期間より、グループ共通のコーポレート業務に係るコストの配賦方法を、より各セグメントの事業実態に合った合理的な配賦基準に基づき配賦する方法に変更しています。
具体的には、当社グループのコーポレート業務に係るコストを以下の2つに分類し、direct costに関しては、費目ごとに事業実態に合った合理的な配賦基準に基づき配賦し、indirect costに関しては、各報告セグメントの売上高を基準として配賦しています。
・direct cost:提供サービスや事業に直接紐づくコスト
・indirect cost:提供サービスや事業に直接紐づかない連結グループ全体経営のために発生する全社費用(例:上場維持コスト、監査報酬、役員報酬など)
また、従来より報告セグメントごとに開示をしていたセグメント別のebitdaの金額については、より適切に各報告セグメントの収益力を表示する観点から、経営上の業績評価となる指標であるdirect ebitda及びセグメントebitdaを表示しています。
セグメント利益又は損失、direct ebitda及びセグメントebitdaは下記の通り算出しています。
・セグメント利益又は損失:direct costのみ配賦して算出した金額
・direct ebitda:セグメント利益又は損失に、減価償却費及びのれんの償却費を加えた金額(上記indirect costである全社費用配賦前の金額)
・セグメントebitda:direct ebitdaに、indirect costである全社費用を配賦した金額
speeda事業においては、第1四半期連結会計期間から引き続き、中国における新型コロナウイルス感染症の影響により、中国を中心としたアジア地域における契約idの獲得が鈍化したものの、日本国内における契約idの獲得は順調に進みました。また、第2四半期連結会計期間において、日本国内に約7,000名のエキスパート・ネットワークを有する株式会社ミーミルを100%子会社化し、当第3四半期連結会計期間において、ミーミルのエキスパートリサーチ事業をspeedaに統合し、多様な業界・分野の第一線で活躍する専門家の知見を含む、総合的な経済情報プラットフォームとしてspeedaを刷新しました。第一段のサービスとして、「今、専門家に聞く」機能、flash opinionをリリースしました。これらにより、当第3四半期連結累計期間末におけるmrrは448百万円となりました。また、今後は、2020年5月に資本業務提携を実施した、世界180か国以上、約10,000名のエキスパート・ネットワークを保有する米国globalwonks, inc.とのアライアンスも活かして世界中の専門家への知見へのアクセスを可能にし、意思決定に必要な質の高い情報を得ることができるグローバルな経済情報プラットフォームを目指していきます。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は4,035百万円(前年同期比21.8%増加)、セグメント利益は1,747百万円(前年同期比29.0%増加)、direct ebitdaは1,785百万円(前年同期比30.4%増加)、セグメントebitdaは1,552百万円(前年同期比26.8%増加)となりました。
なお、前年同期との比較・分析は、上述の変更後のセグメント利益又は損失の測定方法より算出したものに基づいて記載しています(以下、他の事業についても同様です)。
newspicks事業においては、第2四半期連結累計期間にかけてwithコロナの世界を見据えた良質な特集記事や動画コンテンツをスピーディーに、かつ多数配信することで、有料会員数を大幅に増加させました。その反動から当第3四半期連結会計期間においては、新規有料会員の獲得ペースは鈍化した一方で、コロナ下における良質なメディアコンテンツの発信により、媒体としてのプレゼンスをさらに高めました。その影響により広告受注が順調に増加し、当第3四半期連結累計期間における広告売上は前年同期比で28.8%増加となりました。また、重視している指標であるmrrは、当第3四半期連結累計期間末において234百万円となりました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は4,067百万円(前年同期比47.1%増加)、セグメント利益は509百万円(前年同期比177.0%増加)、direct ebitdaは604百万円(前年同期比192.2%増加)、セグメントebitdaは369百万円(前年同期比329.0%増加)となりました。
quartz事業においては、新規に注力している有料課金事業は拡大している一方で、既存事業である広告事業は新型コロナウイルスの広がりによる景気悪化影響を強く受け、売上高は前年同期比で大幅に減少しました。しかしながら昨年来の運営コストの削減と第2四半期連結会計期間に実施した広告事業を中心とした事業構造改革によって、当第3四半期連結会計期間において販売費及び一般管理費は前年同期比で圧縮されました。また、当第3四半期連結累計期間においても有料会員数は増加し、当第3四半期連結累計期間末におけるmrrは16百万円、arr(annual recurring revenueの略称で、年間定額収益。mrrを12倍して算出したもの)は約2億円へと拡大しましたが、現状は売上高に占める割合は軽微です。
これらの結果から、当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は841百万円(前年同期比53.6%減少)、セグメント損失は1,954百万円(前年同期はセグメント損失2,467百万円)、direct ebitdaは△1,458百万円(前年同期は△1,965百万円)、セグメントebitdaは△1,507百万円(前年同期は△2,044百万円)となりました。
なお、当社は2020年11月9日付の取締役会決議によって、quartz事業から撤退することを決定しました。詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」及び「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (重要な後発事象)」をご参照ください。
その他事業においては、b2bマーケティングプラットフォームforcas(フォーカス)が順調に顧客獲得を進め、当第3四半期連結累計期間末におけるforcasのmrrは91百万円まで増加しました。第2四半期連結会計期間においてはmrrの増加ペースが鈍化していましたが、当第3四半期連結会計期間においては増加ペースが回復しており、mrr1億円の水準が見通せる事業に成長しています。加えて、昨年末の経営体制の変更に伴うspeedaとの連携強化により、スタートアップデータベースのinitial(イニシャル)が成長を加速させており、2017年1月に買収してから3年後である前連結会計年度において通期黒字化を達成し、当第3四半期連結累計期間においても継続してebitdaは黒字となっております。またその他事業としても、セグメントebitdaは1百万円となり引き続き黒字体質の安定化を目指しつつ投資回収を図ってまいります。
以上の結果、その他事業の当第3四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は1,021百万円(前年同期比71.1%増加)、セグメント利益は39百万円(前年同期はセグメント損失79百万円)、direct ebitdaは60百万円(前年同期は△66百万円)、セグメントebitdaは1百万円(前年同期は△92百万円)となりました。
(資産)
資産合計は、前連結会計年度と比較して2,422百万円減少し、18,536百万円となりました。これは主に、流動資産において現金及び預金が公募増資等により2,380百万円増加した一方、受取手形及び売掛金が回収等により794百万円減少したこと、固定資産においては、のれんの償却及びquartz事業に係るのれんの減損を行ったことからのれんが8,035百万円減少したこと等により、無形固定資産が7,816百万円減少したこと、quartz事業からの撤退の意思決定に関連して繰延税金資産が2,958百万円増加したこと等から、投資その他の資産が3,435百万円増加したこと等によるものです。
(負債)
負債合計は、前連結会計年度と比較して2,554百万円減少し、11,271百万円となりました。これは主に、法人税等の支払等により未払法人税等が570百万円減少したこと、返済により長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が2,662百万円減少したこと等によるものです。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度と比較して132百万円増加し、7,264百万円となりました。これは主に、当第3四半期連結累計期間に親会社株主に帰属する四半期純損失6,063百万円を計上したことに伴い利益剰余金が6,063百万円減少した一方、公募増資等により資本金が3,058百万円増加、資本剰余金が3,059百万円増加したこと等によるものです。
「(1) 経営成績の状況」に記載の通り、当社は2020年11月9日付の取締役会決議によって、quartz事業から撤退することを決定しました。当社グループのミッションである「経済情報で、世界を変える」を実現するための、speeda事業、newspicks事業並びにその他事業における中長期的な経営戦略に変更はなく、今後はより高い成長と収益性が見込めるこれらの事業に経営資源を集中し、企業価値の更なる拡大を図っていきます。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、2020年3月27日に提出した第12期有価証券報告書の「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に対処すべき課題として「quartz事業における有料課金事業の拡大」を記載しておりましたが、「(1) 経営成績の状況」において記載の通り、quartz事業から撤退することを決定しています。今後は、speeda事業、newspicks事業並びにその他事業に経営資源を集中し、収益基盤の強化及び加速を図っていきます。
該当事項はありません。
区分 | 当期首残高(百万円) | 当期末残高(百万円) | 平均利率(%) | 返済期限 |
1年以内に返済予定の長期借入金 | 592 | 1,123 | 1.3 | ― |
長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く) | 8,501 | 8,378 | 1.5 | 2021年~2027年 |
その他有利子負債 | 1 | 1 | - | 2020年~2024年 |
合計 | 9,096 | 9,503 | ― | ― |
(注) 1 「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しています。
2 長期借入金の連結決算日後5年内における1年ごとの返済予定額の総額
区分 | 1年超2年以内(百万円) | 2年超3年以内(百万円) | 3年超4年以内(百万円) | 4年超5年以内(百万円) |
長期借入金 | 1,795 | 1,859 | 1,405 | 1,019 |
当社グループは、ミッションとして「経済情報で、世界を変える」を掲げ、世界中の経済情報を人とテクノロジーの力で整理・分析・創出することで、人々の生産性を高め、創造性を解放し、世界中の意思決定を支えるプラットフォームを作りあげたいと考えています。当該ミッションの実現を目指し、既存ビジネスの更なる改善・強化、新規ビジネスへの取り組みを図りたいと考えています。
ミッションである「経済情報で、世界を変える」を実現するために、b2b・b2cのあらゆるシーンでビジネスパーソンの意思決定を支えるサービスを開発・提供しています。当社グループは、引き続きサブスクリプション売上の最大化を経営の最重要方針として掲げ、事業を超えるシナジーを創出させるべく「speeda」「forcas」「initial」といった国内のb2b saasサービスを一気通貫で統括する経営体制に、2020年12月期より変更します。これにより、サービス毎の連携を今まで以上に強化することで、機能及びコンテンツの拡充により顧客単価の向上や、新たなサービス開発を目指します。また、組織間連携も強化することで、営業やカスタマーサクセス、開発体制の効率化と強化を実施し、「speeda」事業及び「その他」事業の更なる拡大を目指します。
「newspicks」事業においては、動画事業や法人向けサービスを通じて無料・有料会員数の増加を目指し、国内の事業基盤を確固たるものとした後、経済メディアの枠を超え、企業がリクルーティングやブランディングプラットフォームとしても活用できる経済インフラとしての役割を拡大させていきます。米国を中心に展開している「quartz」事業に関しても、広告事業で収益をあげながら、有料課金事業へ積極的な先行投資を実施することで、有料課金事業を第二の収益の柱へと成長させることを目指します。
また、「speeda」事業、「その他」事業、「newspicks」事業、「quartz」事業の各々の自前での更なる成長施策に加え、新規事業の立ち上げや、資本・業務提携等を通じて、経済情報のプラットフォームを提供する企業として、企業価値の更なる拡大を図って参りたいと考えています。
当社は、「経済情報で、世界を変える」ことをミッションとして、2008年に創業いたしました。設立以降の当社グループに係る経緯は以下のとおりです。
年月 | 概要 |
2008年4月 | 東京都港区港南において株式会社ユーザベースを設立 |
2009年5月 | 「speeda」リリース |
2009年11月 | 本社を東京都港区赤坂に移転 |
2010年11月 | 本社を東京都港区南青山に移転 |
2012年2月 | 海外企業情報の提供開始 |
2012年7月 | 行動指針を「7つのルール」(注)として策定 |
2012年10月 | 本社を東京都港区北青山に移転 |
2013年1月 | 上海に駐在事務所を設立 |
2013年7月 | uzabase asia pacific pte. ltd.及びuzabase hong kong limitedを設立「newspicks」 リリース |
2013年10月 | 「speeda」英語版の提供開始 |
2014年2月 | 「newspicks」有料購読プランを開始 |
2014年8月 | 「speeda」グローバルm&aデータの提供開始 |
2014年12月 | 本社を東京都渋谷区恵比寿に移転 |
2015年3月 | 上海駐在事務所を法人化し、上海優則倍思信息科技有限公司を設立「speeda」東京商工リサーチの未上場企業データの提供開始 |
2015年4月 | 会社分割により株式会社ニューズピックス(以下、「ニューズピックス社」という。)を設立 |
2016年1月 | 「speeda」事業におけるグローバルリサーチ拠点としてスリランカ駐在事務所を設立 |
2016年10月 | 東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2017年1月 | 株式会社ジャパンベンチャーリサーチ(以下、「ジャパンベンチャーリサーチ社」という。)の全株式を取得し連結子会社化、同社の展開する「entrepedia」を当社グループのサービスラインナップに追加 |
2017年4月 | 株式会社ミーミルに出資、当社グループの持分法適用関連会社となる |
2017年5月 | ニューズピックス社とdow jones & company, inc.(以下、「dow jones社」という。)との合弁で米国にnewspicks usa, llc(以下、「newspicks usa社」という。)を設立、当社グループの持分法適用関連会社となる |
2017年5月 | 「forcas」リリース |
2017年8月 | 会社分割により株式会社forcasを設立 |
2018年2月 | 株式会社ub ventures(以下、「ub ventures社」という。)を設立 |
2018年6月 | ニューズピックス社と株式会社電通との合弁で株式会社newspicks studiosを設立 |
2018年6月 | ub ventures社が「ubv fund-i投資事業有限責任組合」を組成 |
2018年7月 | 本社を東京都港区六本木に移転 |
2018年7月 | グローバル展開に向けて、quartz media, inc.(以下、「quartz社」という。)の全持分を取得し連結子会社化 |
2018年9月 | ニューズピックス社が「newspicks for business」をスタート |
2018年10月 | ジャパンベンチャーリサーチ社が「ami」をリリース |
2018年10月 | dow jones社よりnewspicks usa社の出資持分を取得し、同社を完全子会社化 |
2018年11月 | quartz社が新プラットフォームサービス「quartz」をリリース、有料会員サービス「quartz membership」の提供開始 |
2019年3月 | 「speeda」中国語版を提供開始 |
2019年3月 | ニューズピックス社が「newspicks」法人向けプレミアムプランを提供開始 |
2019年3月 | 監査等委員会設置会社へ移行 |
2019年4月 | ニューズピックス社が書籍出版事業を開始 |
2019年7月 | ニューズピックス社が新書籍レーベル「newspicksパブリッシング」を創刊 |
2019年11月 | ジャパンベンチャーリサーチ社が、株式会社initial(イニシャル)に社名を変更 同社の展開する「entrepedia」「ami」のサービスを統合し、サービス名称を「initial」に変更 |
2019年11月 | ニューズピックス社の「newspicks for business」の強化を目的として、株式会社アルファドライブ(以下、「アルファドライブ社」という。)の全株式を取得し、連結子会社化 |
(注)「7つのルール」は、以下の項目で構成されます。① 自由主義で行こう
自由は、楽しい。精神をあらゆる方向へ解放し、可能性を無限に引き出してくれる。自由な環境の中でこそ、私たちの創造力は最高のパフォーマンスを発揮する。一方、自由は私たち一人ひとりに責任を要求する。それは自由を奪うものではなく、自由であるためのもう片方の翼である。
② 創造性がなければ意味がないそこに未知なる驚きがあるか?それはユーザーの期待値を超えているか?答えがnoなら世には出さない。私たちはチームの力を結集し、優れた技術力と独自のビジネスマインドを融合させることで、創造性にあふれる商品とサービスを提供し続ける。それが私たちの価値である。
③ ユーザーの理想から始める自分たちの出来ることから考え始めてはならない。ユーザーの理想の実現に知恵を絞る。謙虚にユーザーの気持ちに耳を澄ませる。細部までこだわり抜き、なおかつシンプルな商品とサービスを追求する。結果、ユーザーの日常に深く入り込み、なくてはならない存在として愛されていく。
④ スピードで驚かすどこよりも早く開発し、どこよりも早く改善する。スピードは私たちの文化だ。私たちは、商品・サービスの進化、意志決定のスピード、業務の効率化、ユーザーへのレスポンスなど、経営にかかわるすべての局面においてつねに最速を目指し、社内から一切のムダを排除する。
⑤ 迷ったら挑戦する道を選ぶ正解のない道を、私たちは歩いている。迷ったら挑戦する道を選ぼう。挑戦すれば失敗の確率が高くなる。全員で大いに失敗し、検証のpdcaを高速回転させよう。私たちの世界では、失敗は成功への近道なのだ。そこから強さが育ってくる。絶え間ない革新が生まれていく。
⑥ 渦中の友を助ける私たち一人ひとりはスーパーマンではない。しかし、チームとして強い仲間意識で結ばれたとき、個の力は何乗にも増幅する。真価を問われるのは、誰もが投げ出したくなるような過酷な状況のとき。そんなときこそ、自ら仲間に手を差し伸べ、チームの力で最高の結果に変えていく。
⑦ 異能は才能異能の集まりには、何が飛び出すかわからないパワーがある。私たちは価値観、人種、宗教、性別、性的指向の違いを認め合い、互いに尊重することで、未来を動かす力を生み出していく。そのために、思ったことはダイレクトに伝える。フェアでオープンなコミュニケーションを徹底する。
当社は、更なる財務体質の強化及び競争力の確保を経営の重要課題の一つとして位置づけています。そのため、現時点においては内部留保の充実を図り、事業の効率化と事業拡大のための投資を積極的に行っていくことが株主に対する最大の利益還元につながると考えています。しかしながら、当社は株主への利益還元も重要な経営課題であると認識しており、将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及び、その実施時期については未定です。内部留保資金につきましては、事業拡大を目的とした事業原資として利用していく予定です。
なお、剰余金の配当を行う場合、年1回の期末配当を基本方針としており、配当の決定機関は取締役会です。また、当社は中間配当を取締役会決議によって行うことができる旨を定款に定めています。
種類 | 事業年度末現在発行数(株)(2019年12月31日) | 提出日現在発行数(株)(2020年3月27日) | 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 | 内容 |
普通株式 | 32,949,578 | 33,040,334 | 東京証券取引所(マザーズ) | 完全議決権株式であり、権利内容として何ら限定のない当社における標準となる株式です。なお、単元株式数は100株です。 |
計 | 32,949,578 | 33,040,334 | ― | ― |
(注)提出日現在の発行数には、2020年3月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は、含まれておりません。
2019年12月31日現在
区分 | 株式の状況(1単元の株式数100株) | 単元未満株式の状況(株) | |||||||
政府及び地方公共団体 | 金融機関 | 金融商品取引業者 | その他の法人 | 外国法人等 | 個人その他 | 計 | |||
個人以外 | 個人 | ||||||||
株主数(人) | - | 9 | 26 | 27 | 134 | 25 | 4,010 | 4,231 | - |
所有株式数(単元) | - | 37,737 | 4,324 | 13,293 | 70,127 | 1,332 | 202,592 | 329,405 | 9,078 |
所有株式数の割合(%) | - | 11.5 | 1.3 | 4.0 | 21.3 | 0.4 | 61.5 | 100.00 | ― |
(注)自己株式258株は、「個人その他」に2単元、「単元未満株式の状況」に58株含まれています。
2019年12月31日現在
氏名又は名称 | 住所 | 所有 株式数(株) | 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
新野 良介 | 群馬県高崎市 | 7,219,596 | 21.9 |
梅田 優祐 | アメリカ合衆国コネチカット州 | 6,022,000 | 18.3 |
稲垣 裕介 | 神奈川県川崎市中原区 | 2,482,800 | 7.5 |
ssbtc client omnibus account (常任代理人 香港上海銀行東京支店) | one lincoln street, boston, ma usa 02111(東京都中央区日本橋3丁目11番1号) | 1,390,300 | 4.2 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) | 東京都中央区晴海一丁目8番11号 | 1,219,500 | 3.7 |
株式会社東京放送ホールディングス | 東京都港区赤坂5丁目3番6号 | 984,700 | 3.0 |
the chase manhattan bank, n.a. london special account no.1(常任代理人 株式会社みずほ銀行) | woolgate house, coleman street london ec2p 2hd, england(東京都港区港南2丁目15番1号) | 834,893 | 2.5 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9) | 東京都中央区晴海1丁目8番11号 | 746,800 | 2.3 |
資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) | 東京都中央区晴海1丁目8番12号 | 729,100 | 2.2 |
j.p. morgan bank luxembourg s.a. 385576(常任代理人 株式会社みずほ銀行) | european bank and business center 6, route de treves, l-2633 senningerberg, luxembourg(東京都港区港南2丁目15番1号) | 637,912 | 1.9 |
計 | ― | 22,267,601 | 67.6 |
(注)1 上記株式数のうち、信託業務に係る株式数は以下のとおりです。
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 1,186,400株
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口9) 746,800株
資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口) 729,100株
2 2020年1月8日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、jpモルガン・アセット・マネジメント株式会社及びその共同保有者が、2019年12月31日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2019年12月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。
当該大量保有報告書の内容は以下のとおりです。なお、消費貸借契約により、jpモルガン証券株式会社が、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシーに対して15,800株の借株及び176,017株の貸株、機関投資家に対して44,500株の借株及び2,600株の貸株を行っており、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシーが、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・エルエルシーに対して64,500株の貸株、jpモルガン証券株式会社に対して176,017株の借株及び15,800株の貸株、機関投資家に対して6,700株の借株を行っており、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・エルエルシーが、ジェー・ピー・モルガン・プライム・インクに対して16,0600株の貸株、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシーに対して64,500株の借株を行っており、また、プライムブローカレッジ契約により、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシーが、機関投資家に対して96,400株の貸株を行っており、ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・エルエルシーが、機関投資家に対して47,600株の貸株を行っている旨の記載があります。
氏名又は名称 | 住所 | 保有株券等の数(株) | 株券等保有割合(%) |
jpモルガン・アセット・マネジメント株式会社 | 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 | 1,825,900 | 5.54 |
jpモルガン・アセット・マネジメント(アジア・パシフィック)リミテッド | 香港、セントラル、コーノート・ロード8、チャーター・ハウス21階 | 55,900 | 0.17 |
jpモルガン証券株式会社 | 東京都千代田区丸の内2丁目7番3号 | 45,100 | 0.14 |
ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・ピーエルシー | 英国、ロンドン e14 5jp カナリー・ウォーフ、バンク・ストリート25 | 102,417 | 0.31 |
ジェー・ピー・モルガン・セキュリティーズ・エルエルシー | アメリカ合衆国ニューヨーク州 10179 ニューヨーク市マディソン・アベニュー383 | 64,500 | 0.20 |
3 2019年9月6日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー及びその共同保有者が、2019年8月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2019年12月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。
当該大量保有報告書の内容は以下のとおりです。なお、株券消費貸借契約により、キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが、jpmorgan chase & co.に対して57,500株の貸株を行っている旨の記載があります。
氏名又は名称 | 住所 | 保有株券等の数(株) | 株券等保有割合(%) |
キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー | 333 south hope street, los angeles, ca 90071, usa | 1,390,300 | 4.39 |
キャピタル・インターナショナル・リミテッド | 40 grosvenor place, london sw1x 7gg, england | 60,000 | 0.19 |
キャピタル・インターナショナル・インク | 11100 santa monica boulevard, 15th fl., los angeles, ca 90025, usa | 106,700 | 0.34 |
キャピタル・インターナショナル株式会社 | 東京都千代田区丸の内2丁目1番1号 | 954,800 | 3.02 |
キャピタル・インターナショナル・エス・エイ・アール・エル | 3 place des bergues, 1201 geneva, switzerland | 78,900 | 0.25 |
4 2019年10月7日付で公衆の縦覧に供されている大量保有報告書において、みずほ証券株式会社及びその共同保有者が、2019年9月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2019年12月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。
当該大量保有報告書の内容は以下のとおりです。なお、株券消費貸借契約により、みずほ証券株式会社が、bnpパリバ証券株式会社に対して45,100株、ほか東証正会員証券会社2名に対して16,500株、その他金融機関1名に対して500株の貸株を行っており、楽天証券株式会社に対して49,100株、ほかその他金融機関1名に対して10,000株、東証正会員証券会社2名に対して3,000株の借株を行っている旨の記載があります。
氏名又は名称 | 住所 | 保有株券等の数(株) | 株券等保有割合(%) |
みずほ証券株式会社 | 東京都千代田区大手町1丁目5番1号 | 62,100 | 0.20 |
アセットマネジメントone株式会社 | 東京都千代田区丸の内1丁目8番2号 | 675,700 | 2.13 |
男性7名、女性1名(役員のうち女性の比率12.5%)
役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有株式数(株) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
代表取締役ceo | 梅田 優祐 | 1981年4月26日 |
| (注)2 | 6,022,000 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
代表取締役coo | 稲垣 裕介 | 1981年5月12日 |
| (注)2 | 2,482,800 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 佐久間 衡 | 1982年1月31日 |
| (注)2 | 60,000 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 平野 正雄 | 1955年8月30日 |
| (注)2 | ― | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
取締役 | 浅子 信太郎 | 1974年6月14日 |
| (注)2 | ― |
役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有株式数(株) | ||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 琴坂 将広 | 1982年1月14日 |
| (注)3 | ― | ||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 松本 真輔 | 1970年4月17日 |
| (注)3 | ― | ||||||||||||||||||||||
取締役(監査等委員) | 酒井 由香里 | 1968年6月23日 |
| (注)3 | ― | ||||||||||||||||||||||
計 | 8,564,800 |
(注) 1 取締役 平野正雄、浅子信太郎、琴坂将広、松本真輔及び酒井由香里は社外取締役です。
2 任期は2020年3月26日開催の定時株主総会終結の時から1年以内に終了する最終の事業年度に関する定時株主総会の終結時までです。
3 任期は2019年3月28日開催の定時株主総会終結の時から2年以内に終了する最終の事業年度に関する定時株主総会の終結時までです。
4 当社は、執行役員制度を導入しています。当社グループ全体の業務を統括する執行役員(ホールディングス部門)の氏名及び担当は以下のとおりです。
氏名 | 担当 |
松井 しのぶ | 執行役員cpo/cao(chief people & administrative officer) |
千葉 大輔 | 執行役員cfo(chief financial officer) |
marianna b. ofosu | 執行役員cso(chief strategy officer) |