業績の推移(百万円) | |||||||||
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売上高 | 営業利益 | % | 経常利益 | % | 当期利益 | % | 一株利益 | 一株配当 |
財務・CF(百万円) 2021/03/31 | |||
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総資産 | 21,606 | 営業CF | 442 |
純資産 | 16,768 | 投資CF | -147 |
自己資本比率 | 0.8 % | 財務CF | -1,087 |
資本金 | 2,785 | 現金等 | 7,982 |
四半期 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 |
累計 | 1Q | 1-2Q | 1-3Q | 1-4Q | 会社予想 | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 今期 |
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 医療保険制度及び介護保険制度の改正について
少子高齢化に伴う医療制度改革が継続して実施されており、薬価差益の減少や、患者個人負担額の増加による来院患者数の減少等、制度改革の内容や規模によっては、薬局の設備投資意欲の萎縮につながる可能性があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
② 医療保険制度及び介護保険制度の改正に伴うプログラム変更について
医療保険制度及び介護保険制度の改正に伴い大幅な制度変更が実施され、変更するプログラムの範囲が広い場合、変更プログラム作成の複雑化による業務量の増加が当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
また、提供した変更プログラムに修正が必要となった場合、修正の規模もしくは内容によって当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
この対策として、当社グループでは次の内容を目的として、組織再編により医療機関及び介護/福祉サービス事業者向けシステム開発に関する事業を新設会社へ承継いたします。
・当社グループ内だけではなく、グローバルに適応する開発専門職の育成
・開発専門職にとって魅力のある、賃金体系、人事評価制度、就業条件の確立
・常に最新鋭のイノベーションが行われる環境での企業及び人材の成長
・開発者にとって魅力のある会社にすることによる、有望な人材の確保
・開発組織としての採算の透明化、効率化
③ 新製品の開発及びソフトウェアの減損に係るリスク
当社グループは他社との競争に勝ち抜くため、最新の情報技術を活用した薬局向け、クリニック向け及び介護サービス事業者向けシステムの開発に注力しております。しかし、開発の全てが順調に進みサービスを提供できるとは限らず、制作途中における修正や見直し等によりサービスの投入に遅れが生じたり、開発そのものが中止された結果、ソフトウェアの減損処理が必要となった場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
アプリケーションソフトウェアにつきましては、益盟軟件系統開発(南京)有限公司(以下、ems南京)と意盟軟件系統開発(上海)有限公司(以下、ems上海)で主たる開発を行っており、中国の経済発展に伴うエンジニアの給料の高騰や中国の税制方針変更に伴い、費用が増大する可能性があります。また、不透明な国際情勢の影響を受ける可能性もあります。現行の保険請求システムが大幅に変更した場合や、当社グループが想定していない新技術の普及により事業環境が激変した場合、必ずしも対応できなくなる可能性があります。そのため、当社グループの提供するソフトウェア並びにサービスが陳腐化し、ソフトウェアの減損処理が必要となった場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
これの対策として、②に記載のとおり、組織再編により開発力の強化を図っております。
さらに当社グループは、時代をリードする先進的医療システムの普及の促進にあたり、業務提携やm&aの活用を模索しております。しかし、当社グループが想定する事業展開または業績への寄与が図れるか否か不透明であり、場合によっては、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
この対策として、業務提携やm&aを実施するか否かの検討に際しては、経験豊富な外部の会計事務所等を活用し、慎重に検討を行っております。
④ 個人情報の保護について
当社の主たるシステムは、その性質上患者情報を扱うことになり、個人情報に関わることがあります。万が一個人情報が漏洩するような事実が発生した場合は社会的信用を失墜し、それに伴う不利益は甚大なものとなり、当社グループの経営成績に重大な影響を与える可能性があります。
この対策として、データセンターにおいては、入退室管理並びに運用担当者を厳格に定め、サーバー類の運用ルールも厳格なマニュアルに規定して運用しており、運用状況が適正に行われるよう、情報セキュリティマネジメントシステム(isms)及び個人情報保護マネジメントシステム(pms)の第三者認証を受けております。また、ローカルシステムでお客様(薬局)のデータを取り扱う際は暗号化処理を施すなど、個人情報保護のための対応を徹底しております。
⑤ 新大阪ブリックビルの活用について
当社グループは2005年2月に大阪市淀川区に土地を取得、2008年3月に本社ビルとして新大阪ブリックビルを建設し、本社部門が入居いたしました。また、クリニックモール内に各種医療施設、テナントオフィス部分にテナント企業が入居しております。
以下に掲げたものを含む様々な要因により新大阪ブリックビルの収支計画が想定していたものと異なる可能性があり、当社グループの経営成績、財政状態あるいはキャッシュ・フローに重大な影響を与える可能性があります。
ⅰ)賃料収入に係るリスク
新大阪ブリックビルの収支計画は一定の空室リスクを想定しておりますが、今後、想定以上に空室が発生した場合や、賃料について想定している水準を確保できなかった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
ⅱ)減損に係るリスク
今後の経済情勢の変化等により空室率の上昇や賃料水準の低下等が生じ、新大阪ブリックビルに対して減損処理が必要となった場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
ⅲ)自然災害等に係るリスク
地震、火災、事故やテロ等により、新大阪ブリックビルが毀損、滅失または劣化する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
⑥ 新型コロナウイルス感染症による影響について
新型コロナウイルス感染症の影響で、各市場には次のような影響が出てきております。薬局市場におきましては、来局数の減少及び処方の長期化により、処方箋枚数が減少してきている一方で、新型コロナウイルス感染症への対応による遠隔服薬指導や処方薬の郵送対応が増加してきております。医科市場におきましては、一部診療所の診療科目で受診を控える動きがあり患者数が減少してきている一方で、特例措置によりオンライン診療が初診から適用されるようになっております。また、介護/福祉市場は、病院の入院ベッド数の削減と、社会の高齢化に伴う新規施設の増加による成長市場ではありますが、短期的には通所介護や短期宿泊施設の臨時休業が増加してきております。
また、外出自粛に伴う対面による営業活動の減少、新規開業予定のお客様の機器導入・開業時期の見直し、学会や展示会、商談会の延期に伴う対面による各製品のpr機会の減少等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
このような環境の中、医療(クリニック・薬局)、介護/福祉業界をシステムを通じてサポートしていく当社グループとしましては、お客様と従業員の健康と安全、そして業務面への影響を最小限に止め、緊急事態宣言発令下でも安定したシステム供給とサービスを継続してご提供するため、以下の取組みを当社グループ全体で実施しております。
ⅰ)勤務体制の変更
時差出勤・在宅勤務を推奨
web会議、テレワークの活用
ⅱ)営業活動
緊急時対応以外でのお客様訪問の自粛
webや電話を活用した営業活動
web上でのお客様向け体験企画の実施
お客様向けにシステムの構成や比較・検討用ツールの提供
ⅲ)サポート活動
代表電話の閉鎖:webでの問い合わせ対応
インフォメーションセンター対応時間の短縮
在宅勤務者からの効率的な折り返し対応
回次 | 第33期 | 第34期 | 第35期 | 第36期 | 第37期 | |
決算年月 | 2016年3月 | 2017年3月 | 2018年3月 | 2019年3月 | 2020年3月 | |
売上高 | (百万円) | 13,199 | 13,676 | 13,953 | 13,133 | 14,023 |
経常利益 | (百万円) | 2,446 | 3,163 | 3,618 | 3,248 | 2,179 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | (百万円) | 1,621 | 2,116 | 2,369 | 1,971 | 1,393 |
包括利益 | (百万円) | 1,541 | 2,091 | 2,400 | 1,942 | 1,414 |
純資産額 | (百万円) | 12,172 | 14,063 | 16,052 | 16,618 | 17,691 |
総資産額 | (百万円) | 20,310 | 21,348 | 21,893 | 22,396 | 23,445 |
1株当たり純資産額 | (円) | 346.84 | 197.74 | 223.41 | 234.53 | 247.51 |
1株当たり当期純利益金額 | (円) | 46.69 | 30.15 | 33.36 | 27.87 | 19.74 |
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額 | (円) | 46.26 | 29.88 | 33.28 | 27.46 | 19.47 |
自己資本比率 | (%) | 59.6 | 65.4 | 72.7 | 73.6 | 75.1 |
自己資本利益率 | (%) | 14.1 | 16.2 | 15.9 | 12.2 | 8.2 |
株価収益率 | (倍) | 13.4 | 15.0 | 19.7 | 23.9 | 45.7 |
営業活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 2,108 | 2,080 | 2,324 | 1,846 | 2,300 |
投資活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | 597 | 577 | 316 | △894 | △343 |
財務活動によるキャッシュ・フロー | (百万円) | △1,277 | △1,091 | △2,033 | △1,982 | △668 |
現金及び現金同等物の期末残高 | (百万円) | 6,354 | 7,901 | 8,528 | 7,486 | 8,770 |
従業員数 | (人) | 557 | 533 | 526 | 581 | 575 |
(外、平均臨時雇用者数) | (44) | (46) | (59) | (78) | (121) |
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.2016年4月1日、2018年3月1日及び2020年4月1日を効力発生日として、それぞれ普通株式1株につき2株の割合をもって株式分割を実施しております。第33期の期首に当該分割が行われたと仮定し、「1株当たり純資産額」、「1株当たり当期純利益金額」及び「潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額」を算定しております。
3.当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度の関連する主要な経営指標等については、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額によっております。
当社グループは、株式会社イーエムシステムズ(以下当社)及び連結子会社8社、持分法非適用関連会社1社で構成されております。
当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。
なお、次の事業区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
(1)調剤システム事業及び その関連事業………………… |
薬局向けのシステムを開発販売し、付帯するサプライの供給や保守メンテナンスサービスを行っております。 |
① 調剤システム…………… | 主要な製品は薬局向けシステムであり、自社開発のソフトウェアをパソコンに導入調整してお客様に納入します。当社及び連結子会社コスモシステムズ株式会社が販売するほか、販売代理店経由で販売しております。連結子会社の益盟軟件系統開発(南京)有限公司は、当社からの受託開発を行っております。
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② ネットワークシステム… | 主要な製品はasp(アプリケーション・サービス・プロバイダ)による、インターネットを利用した調剤業務支援システムであり、グループ薬局間の情報共有と本部統括管理を実現するシステムや、グループ薬局以外の在庫情報等を共有することができるシステム等も提供しております。 |
(2)医科システム事業及び その関連事業………………… |
クリニックを主とする医療機関向けに医療事務処理コンピュータシステムを開発販売し、付帯するサプライの供給や保守メンテナンスサービスを行っております。
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① 医科システム…………… | 主要な製品は電子カルテシステム等のクリニック向けシステムであり、パソコンに導入調整してお客様に納入します。当社が販売するほか、販売代理店経由でも販売しております。連結子会社の意盟軟件系統開発(上海)有限公司は、当社からの受託開発を行っております。
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(3)介護/福祉システム事業…… | 主要な製品は、介護/福祉サービス事業者向けシステムと医療介護連携ソリューションを開発販売し、保守メンテナンスサービスを行っております。 |
(4)その他の事業………………… | 連結子会社の株式会社ラソンテは、貸会議室の運営を行っております。また、株式会社ブリック薬局は、薬局の経営を行っております。 |
[事業系統図]
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
(注)※1 連結子会社
※2 関連会社で持分法非適用会社
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用や所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調で推移したものの、新型コロナウイルス感染症が日本経済への大きな影響を及ぼし始め、医療(クリニック・薬局)・介護/福祉関係の業界も先行きは不透明な状況となっております。
当社グループの主要取引先である薬局業界におきましては、2019年10月の消費税増税の影響を受け、中小薬局を取り巻く環境が厳しさを増す中で大手薬局チェーンやドラッグストアチェーンのm&a等による事業規模拡大・収益拡大が進んでおり、寡占化に向けた競争がさらに厳しくつづいております。新型コロナウイルス感染症の影響で、来局数の減少及び処方の長期化により、処方箋枚数が減少してきている一方で、新型コロナウイルス感染症への対応による遠隔服薬指導や処方薬の郵送対応が増加してきております。また、2020年4月の医療制度改定においては、前回の改定程ではないものの、引き続き厳しい状況が続くものと考えられます。
このような環境の中、2018年10月から実施しておりますビジネスモデルの変革により、当社グループは、さらなるストックビジネス化を図ることにより、経営資源の集中が可能となり、付加価値の高いサービス・商品をより安価に提供することで、お客様の経費削減等課題解決に大きく貢献してまいりました。
2019年10月からクリニック向け診察支援システム「maps for clinic」は東京、大阪から出荷を開始し、順次各道府県に展開しており、既にご利用いただいているお客様からは高い評価をいただいております。薬局向け業務支援システム「maps for pharmacy」についても2020年2月より大阪から出荷を開始し、順次各都道府県に展開しており、新規開局のお客様による導入が始まっております。また、「maps for nursing care」の開発をスタートし、ヘルスケア分野でのシステムが一体化されたクラウド型システム「mapsシリーズ」が持つ様々な機能でクリニック・薬局・介護/福祉サービス事業者の業務・経営の質の向上支援の実現に向け、市場からの期待がより一層高まっております。
そして、2020年3月にインターネットインフィニティ社と業務提携いたしました。当社グループは、インターネットインフィニティ社が運営するケアマネジャー向けの日本最大級の専門サイト「ケアマネジメント・オンライン」との連携を実施し、当社グループが提供する介護/福祉システムの導入に向けたwebマーケティングを推進してまいります。また、当該サイトがケアマネジャーを中心とした情報、その他の様々なコンテンツを提供しており、当社グループが提供する介護/福祉システムと当該サイトを連携することで、当社グループのお客様である介護/福祉サービス施設・事業所の一層の生産性向上を支援してまいります。
さらに、2020年1月14日にマイクロソフト社windows7のサポート終了に伴うパソコンリプレースの需要が高まり、通期売上高増加に寄与しております。
この結果、当連結会計年度の業績は、売上高14,023百万円(前期比6.8%増)、営業利益1,583百万円(同39.6%減)、経常利益2,179百万円(同32.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,393百万円(同29.3%減)となりました。
売上高・営業利益とも計画を達成いたしましたが、前期比においてwindows7のサポート終了期限等によるハードリプレースの増加、介護/福祉システム事業においてジャニス社より事業の譲受及びエムウィンソフト社を子会社化にしたことにより売上高が増加し、各段階利益が減少している主な要因は、ビジネスモデル変革に伴いハードウェア保守を当社の保守からメーカー保守に切り替え、より一層お客様に負担の少ない販売価格に変更したことによるものであります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。なお、当連結会計年度から、「その他の事業」に含まれていた「介護/福祉システム事業」について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。また、前期との比較情報は、当連結会計年度の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
(調剤システム事業及びその関連事業)
調剤システム事業及びその関連事業につきましては、薬局チェーン店へのアプローチ強化、oem供給等による販売チャネルの拡大を引き続き行い、薬局向けシステムのシェアの拡大に注力いたしました。
出荷が始まりました、薬局向け業務支援システム「maps for pharmacy」については、多くの引き合いをいただいております。また、お試し版のダウンロード数につきましても着実に増加しております。
このような状況下で、前期実績に比べ、システム販売件数、課金売上高ともに増加しており、売上高・営業利益とも計画を達成いたしました。
この結果、当連結会計年度の調剤システム事業及びその関連事業は、売上高10,823百万円(前期比3.3%増)、営業利益1,667百万円(同30.2%減)となりました。
(医科システム事業及びその関連事業)
医科システム事業及びその関連事業につきましては、全国的な販売チャネルの拡充を図るべく、クリニックの市場開拓を従来の手法に加え、webマーケティングを活用し幅広いアプローチを行っております。また、医事会計システムの「mrn(※1) クラークスタイル」、及び電子カルテシステムの「mrnカルテスタイル」、「オルテア」の拡販に引き続き注力いたしました。
クリニック向け診察支援システム「maps for clinic」については、お客様での本格的な運用が始まっており、お客様より高い評価をいただいております。webマーケティングを積極活用し、資料請求、メルマガ登録者等が伸びており、お客様の関心が高まり、販売が順調に伸びてきております。
「maps for clinic」等の導入によるお客様数の着実な増加により、課金売上高は順調に伸びておりますが、前期に比べ、営業利益が減少した主な理由は、お客様に負担の少ない販売価格でシステムを提供したことによるものであります。
この結果、当連結会計年度の医科システム事業及びその関連事業は、売上高1,881百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益161百万円(同32.7%減)となりました。
(※1) mrn:medical recepty next
(介護/福祉システム事業)
介護/福祉システム事業は、販売スキームの再編成、今後の成長を図る体制を構築いたしました。
「maps for nursing care」の開発に着手しており、クリニックと薬局との連携による効果を発揮できるように進めてまいります。
なお、介護/福祉関連システムにつきましては、初期売上を5年一括売上から、月額売上へ変更しております。また、営業損失につきましては、ストックビジネスへの移行の影響によるものであります。
この結果、当期連結会計年度の介護/福祉システム事業は、売上高497百万円(前期 85百万円)、営業損失348百万円(前期 129百万円)となりました。
(その他の事業)
薬局経営事業等の売上高及び営業利益は計画通り推移しております。スポーツジムと保育園については、当連結会計年度中に閉鎖いたしました。
また、全国健康保険協会(協会けんぽ)広島支部より受託しました「薬局向けレセプト作成支援システムへのオンライン資格確認システム導入委託事業」は、当初の契約期間を延長して引き続きサービス提供を行っております。
当社グループでは、今後の医療業界の発展に貢献すべく、電子処方箋の実現、ehr(※2)に関する研究開発や実証事業に積極的に取り組んでまいります。
日本医師会・日本薬剤師会との共同研究である「感染症流行探知サービス」におきましては、利用薬局は全国で約1万2千件を超えております。
この結果、当連結会計年度のその他の事業は、売上高934百万円(前期比4.4%減)、営業利益127百万円(同2.8%減)となりました。
(※2) ehr:electronic health record
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,284百万円増加し、8,770百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,300百万円(前期 1,846百万円の収入)となりました。これは主に、当連結会計年度の堅調な業績に伴ない税金等調整前当期純利益を2,131百万円計上したものの、法人税等の支払額が1,030百万円あったこと、売上債権の回収が順調に進んだこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は343百万円(前期 894百万円の支出)となりました。これは主に、投資不動産の賃貸による収入が1,033百万円あったものの、ソフトウェア開発に係る無形固定資産の取得による支出が860百万円、有形固定資産の取得による支出が256百万円、投資不動産の賃貸による支出が234百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は668百万円(前期 1,982百万円の支出)となりました。これは主に、株式発行による収入が249百万円あったものの、配当金の支払額が668百万円、長期借入金の返済による支出が117百万円、自己株式の取得による支出が96百万円あったことによるものであります。
前連結会計年度(自2018年4月1日 至2019年3月31日)
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| (単位:百万円) | |
| 報告セグメント | 調整額 | 連結財務諸表計上額( 注) | ||||
| 調剤システム事業及びその関連事業 | 医科システム事業及びその関連事業 | 介護/福祉システム事業 | その他の事業 | 計 | ||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 10,472 | 1,704 | 85 | 972 | 13,234 | △100 | 13,133 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 | 4 | - | - | 5 | 9 | △9 | - |
計 | 10,476 | 1,704 | 85 | 977 | 13,243 | △109 | 13,133 |
セグメント利益 | 2,389 | 239 | △129 | 130 | 2,630 | △7 | 2,622 |
セグメント資産 | 4,219 | 1,155 | 1,093 | 590 | 7,058 | 15,337 | 22,396 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 187 | 62 | 34 | 5 | 290 | 195 | 485 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 717 | 477 | 561 | 2 | 1,758 | - | 1,758 |
(注)1.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
2.上記のセグメント情報は、「注記事項(企業結合等関係)」に記載の暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額により開示しております。
当連結会計年度(自2019年4月1日 至2020年3月31日)
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| (単位:百万円) | |
| 報告セグメント | 調整額 | 連結財務諸表計上額( 注) | ||||
| 調剤システム事業及びその関連事業 | 医科システム事業及びその関連事業 | 介護/福祉システム事業 | その他の事業 | 計 | ||
売上高 |
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外部顧客への売上高 | 10,821 | 1,881 | 497 | 914 | 14,115 | △92 | 14,023 |
セグメント間の内部売上高又は振替高 | 1 | - | - | 20 | 21 | △21 | - |
計 | 10,823 | 1,881 | 497 | 934 | 14,137 | △114 | 14,023 |
セグメント利益 | 1,667 | 161 | △348 | 127 | 1,607 | △24 | 1,583 |
セグメント資産 | 3,310 | 722 | 1,489 | 701 | 6,225 | 17,220 | 23,445 |
その他の項目 |
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減価償却費 | 152 | 90 | 88 | 5 | 335 | 194 | 530 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 743 | 419 | 284 | 2 | 1,449 | - | 1,449 |
(注)1.セグメント利益は、連結財務諸表の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
当連結会計年度から、「その他の事業」に含まれていた「介護/福祉システム事業」について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。
なお、前連結会計年度のセグメント情報は、当連結会計年度の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:百万円) |
売上高 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
報告セグメント計 | 13,243 | 14,137 |
営業外収益への振替高 | △100 | △92 |
セグメント間取引消去 | △9 | △21 |
連結財務諸表の売上高 | 13,133 | 14,023 |
(単位:百万円) |
利益 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
報告セグメント計 | 2,630 | 1,607 |
営業外収益への振替高 | △25 | △27 |
セグメント間取引消去 | 17 | 3 |
連結財務諸表の営業利益 | 2,622 | 1,583 |
(単位:百万円) |
資産 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 |
報告セグメント計 | 7,058 | 6,225 |
全社資産(注) | 16,486 | 18,420 |
セグメント間取引消去 | △1,148 | △1,199 |
連結財務諸表の資産合計 | 22,396 | 23,445 |
(注)全社資産は、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金、投資不動産等であります。
(単位:百万円) |
その他の項目 | 報告セグメント計 | 調整額 | 連結財務諸表計上額 | |||
前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | |
減価償却費 | 290 | 335 | 195 | 194 | 485 | 530 |
有形固定資産及び無形固定資産の増加額 | 1,758 | 1,449 | - | - | 1,758 | 1,449 |
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症拡大により企業活動や個人消費が大きく縮小し、緊急事態宣言が解除後も経済活動再開の動きはあるものの、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの主要取引先である薬局業界におきましては、2020年4月の医療制度改定の影響を受ける中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で処方の長期化により、処方箋枚数が減少し、特に中小薬局を取り巻く環境が厳しさを増しております。医療(クリニック)業界におきましては、一部の診療科目で受診抑制による患者数の減少、介護/福祉関係の業界におきましては、通所介護や短期宿泊施設の臨時休業が増加するなど、お客様の経営環境の変化があり、当社グループにも少なからず影響を与えております。
このような環境の中、当社グループは全社従業員を対象に在宅勤務の実施や、従来の対面による営業活動をweb面会などに切り替え、オンラインデモンストレーションの実施やecサイト「mapsダイレクト」によるお試し版のダウンロード、お客様自身での見積作成・構成検討を可能にするツールの提供などを充足し、非対面の営業活動を積極的に展開してきた結果、経費削減にも繋がりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高6,323百万円(前年同期比10.8%減)、営業利益852百万円(同11.5%減)、経常利益1,158百万円(同9.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益802百万円(同6.9%減)となりました。
売上高は前年同期比でお客様数の増加による課金売上高が増加したものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、新規開業や設備投資時期の見直しなどの動きがあり、既存製品の販売件数が減少しており、また、mapsの出荷/展開の遅れにより、サービスの初期売上の未達が売上減少に繋がっております。各段階利益は計画を達成したものの、前年同期比で減少している主な要因は、システム販売件数の減少による利益の減少、在宅勤務や非対面営業の実施による販管費の減少があったものの、診療所向け診察支援システム「maps for clinic」と薬局向け業務支援システム「maps for pharmacy」の本格稼働に伴い減価償却費が発生したことによるものであります。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。なお、前第3四半期連結会計期間から、「その他の事業」に含まれていた「介護/福祉システム事業」について量的な重要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。また、前年同期との比較情報は、当第2四半期連結累計期間の報告セグメントの区分に基づき作成したものを開示しております。
(調剤システム事業及びその関連事業)
調剤システム事業及びその関連事業につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で既存システム販売件数が減少し、mapsの出荷/展開の遅れでサービスの初期売上の未達により売上高が減少しております。営業利益の減少は販管費の減少があったものの、販売件数の減少による利益の減少に加え、「maps for pharmacy」の本格稼働により当第2四半期連結累計期間において発生した減価償却費によるものであります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の調剤システム事業及びその関連事業は、売上高4,852百万円(前年同期比11.5%減)、営業利益843百万円(同12.2%減)となりました。
(医科システム事業及びその関連事業)
医科システム事業及びその関連事業につきましては、全国的な販売チャネルの拡充を図るべく、クリニックの市場開拓を従来の手法に加え、webマーケティングを活用し幅広いアプローチを行っております。また、医事会計システムの「mrn(※1) クラークスタイル」、及び電子カルテシステムの「mrnカルテスタイル」の拡販に引き続き注力いたしました。
「maps for clinic」等の導入によるお客様数の着実な増加により、課金売上高は順調に伸びておりますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で前年同期に比べ、新規システム販売件数が減少しております。営業利益の減少は販管費の減少があったものの、販売件数の減少による利益の減少に加え、「maps for clinic」の本格稼働により当第2四半期連結累計期間において発生した減価償却費によるものであります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の医科システム事業及びその関連事業は、売上高871百万円(前年同期比5.7%減)、営業利益8百万円(同90.7%減)となりました。
(※1) mrn:medical recepty next
(介護/福祉システム事業)
介護/福祉システム事業は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で新規システム販売件数が前年同期比で減少したものの、前第2四半期連結累計期間に、初期売上を5年一括売上から、月額売上へ変更したことにより課金売上高が増加したことで、売上高は前年同期比で増加しました。
また、営業赤字は大幅縮小となりました。この要因は課金売上高の増加による利益の増加に加え、「maps for nursing care」の開発により当第2四半期連結累計期間において資産計上が発生したことによるものであります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の介護/福祉システム事業は、売上高240百万円(前年同期比2.3%増)、営業損失31百万円(前年同期 営業損失191百万円)となりました。
(その他の事業)
スポーツジムと保育園を閉鎖したこと及び、コロナウイルス感染症拡大の影響で薬局経営事業は処方箋枚数が減少し、貸会議室事業は予約キャンセルを受け、収益が減少しております。
また、全国健康保険協会(協会けんぽ)広島支部より受託しました「薬局向けレセプト作成支援システムへのオンライン資格確認システム導入委託事業」は、当初の契約期間を延長して引き続きサービス提供を行っております。
当社グループでは、今後の医療業界の発展に貢献すべく、電子処方箋の実現、ehr(※2)に関する研究開発や実証事業に積極的に取り組んでまいります。
日本医師会・日本薬剤師会との共同研究である「感染症流行探知サービス」におきましては、利用薬局は全国で約1万2千件を超えております。
この結果、当第2四半期連結累計期間のその他の事業は、売上高382百万円(前年同期比22.6%減)、営業利益17百万円(同65.9%減)となりました。
(※2) ehr:electronic health record
(上記セグメント別の売上高及び営業利益(損失)は、セグメント間の内部取引消去前の金額であります。)
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期に比べ124百万円減少し、8,034百万円となりました。各区分のキャッシュ・フローの状況及び主な要因は以下のとおりとなります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は511百万円(前年同期 1,185百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益の計上によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は414百万円(前年同期 50百万円の支出)となりました。これは主に、投資不動産のテナント収入と投資不動産の取得及びソフトウェア開発に係る無形固定資産の取得による支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は828百万円(前年同期 456百万円の支出)となりました。これは主に、自己株式の取得と配当金の支払いによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は10百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(8)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、従業員数に著しい変動はありません。
(9)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績について著しい変動はありません。
(10)主要な設備
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備に著しい変動はありません。
(11)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、重要な変更または新たな発生はありません。
(12)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 資金需要
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループが保有する販売用ソフトウェアの維持に係る人件費及び外注加工費等、販売活動やお客様のサポートに係る人件費をはじめとする販売費及び一般管理費、ならびに商品仕入等であります。
② 資金調達と流動性マネジメント
当社グループは、運転資金につきましては、内部資金及び金融機関からの借入により調達しております。
③ 資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第2四半期連結累計期間末における流動資産は11,073百万円となり、前連結会計年度末に比べ482百万円減少いたしました。これは主に、法人税等の納付ならびに配当金の支払、当社非連結子会社チョキ株式会社への増資等により現金及び預金が735百万円減少し、受取手形及び売掛金が131百万円減少し、未収入金が増加したこと等によりその他流動資産が411百万円増加した等によるものであります。固定資産は12,254百万円となり、前連結会計年度末に比べ365百万円増加いたしました。これは主に、「maps for pharmacy」の本格稼働に伴い、ソフトウェアが148百万円減少し、新機能開発によりソフトウェア仮勘定が294百万円増加し、大阪本社貸会議室の増築により投資不動産が495百万円増加するとともに建設仮勘定が165百万円減少したこと、及び減価償却により投資不動産が104百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は23,328百万円となり、前連結会計年度末に比べ117百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結累計期間末における流動負債は3,749百万円となり、前連結会計年度末に比べ66百万円減少いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金が236百万円減少し、保守サービスに係る前受収益が減少したことに伴い、その他流動負債が141百万円減少した一方、未払金が101百万円増加し、未払法人税等が221百万円増加したことによるものであります。固定負債は1,863百万円となり、前連結会計年度末に比べ74百万円減少いたしました。これは主に、保守のメーカー移行化が推進されたことにより、製品保証引当金が57百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は5,613百万円となり、前連結会計年度末に比べ140百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結累計期間末における純資産は17,714百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金が375百万円増加し、新株予約権の行使等に伴い資本金及び資本剰余金がそれぞれ84百万円増加し、新株予約権が36百万円減少し、自己株式取得により499百万円減少したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は75.7%(前連結会計年度末は75.1%)となりました。
区分 | 当期首残高 (百万円) | 当期末残高 (百万円) | 平均利率(%) | 返済期限 |
1年以内に返済予定の長期借入金 | 104 | 34 | 0.6 | - |
1年以内に返済予定のリース債務 | 34 | 33 | - | - |
長期借入金(1年以内に返済予定のものを除く。) | 34 | - | - | - |
リース債務(1年以内に返済予定のものを除く。) | 53 | 20 | - | 2021年~2023年 |
その他有利子負債 | - | - | - | - |
合計 | 227 | 87 | - | - |
(注)1.平均利率については、期末借入金残高に対する加重平均利率を記載しております。
2.リース債務の平均利率については、リース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額でリース債務を連結貸借対照表に計上しているため、記載しておりません。
3.長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く。)の連結決算日後5年間の返済予定額は以下のとおりであります。
| 1年超2年以内 (百万円) | 2年超3年以内 (百万円) | 3年超4年以内 (百万円) | 4年超5年以内 (百万円) |
リース債務 | 16 | 3 | - | - |
1980年1月 | 兵庫県姫路市において株式会社エム.シイ.エス(現 株式会社イーエムシステムズ)を設立 |
| 医療事務用オフコンの販売を開始 |
1984年5月 | 株式会社エム.シイ.エスとエプソン販売株式会社との合弁により、関西エプソンメディカル株式会社を設立。株式会社エム.シイ.エスより営業の全部を譲受 |
1990年5月 | 関西エプソンメディカル株式会社、エプソン販売株式会社との合弁解消。商号をエプソンメディカル株式会社に変更 |
1998年4月 | エプソンメディカル株式会社を株式会社イーエムシステムズに商号変更 |
1999年4月 | 株式会社エム.シイ.エスを存続会社(形式上の存続会社)、株式会社イーエムシステムズを消滅会社(実質上の存続会社)とし、商号を株式会社イーエムシステムズとする |
2000年3月 | 中国にソフトウェア開発の現地法人益盟軟件系統開発(南京)有限公司を設立 |
2000年12月 | 日本証券業協会に株式を店頭登録 |
2003年5月 | 東京証券取引所市場第二部上場 |
2005年7月 | 株式会社ラソンテ設立 |
2008年3月 | 新大阪ブリックビル(自社ビル)を竣工、本社を移転 |
2011年6月 | 中国にソフトウェア開発の現地法人意盟軟件系統開発(上海)有限公司を設立 |
2012年11月 | 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2013年9月 | 株式会社ユニコンの株式取得により同社を連結子会社化 |
2014年10月 | コスモシステムズ株式会社の株式取得により同社を連結子会社化 |
2015年2月 | 株式会社ブリック薬局設立 |
2016年1月 | 東京本社設置(大阪本社との二本社制) |
2019年2月 | 株式会社ユニコンを株式会社emソリューションに商号変更、株式会社ジャニスより介護/福祉サービス事業者向けシステム事業を譲受 |
2019年2月 2019年7月 | エムウィンソフト株式会社の株式取得により同社を連結子会社化 株式会社ポップ・クリエイションの株式取得により同社を連結子会社化 |
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営上の重要課題の一つとして考えており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、時局に即応した配当を還元していくことを基本方針としております。また、株主への機動的な利益還元を可能とするため、「取締役会の決議により、毎年9月30日を基準日として中間配当をすることができる」旨を定款で定めております。これにより、毎事業年度において中間配当と期末配当の年2回、剰余金の配当を行うことを基本方針としております。これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主総会、中間配当については取締役会であります。
また、内部留保資金につきましては、経営基盤の強化とともに、事業規模拡大を目的としたm&a、市場の新たなニーズや情報技術革新に対応する開発体制の強化、市場競争力をより高めるための営業拠点の拡充等、将来の利益還元に資するために有効活用して参ります。
なお、当事業年度に係る剰余金の配当は以下のとおりであります。
決議年月日 | 配当金の総額 (百万円) | 1株当たり配当額 (円) | |
2019年11月12日 | 取締役会決議 | 282 | 8 |
2020年6月16日 | 定時株主総会決議 | 426 | 6 |
(注)当社は、2020年1月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。2019年11月12日取締役会決議の1株当たりの配当額は、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。
種類 | 事業年度末現在発行数(株) (2020年3月31日) | 提出日現在発行数(株) (2020年6月17日) | 上場金融商品取引所名又は登録認可金融商品取引業協会名 | 内容 |
普通株式 | 74,063,600 | 74,126,000 | 東京証券取引所 市場第一部 | 単元株式数 100株 |
計 | 74,063,600 | 74,126,000 | - | - |
(注)「提出日現在発行数」欄には、2020年6月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された株式数は含まれておりません。
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| 2020年3月31日現在 | ||
区分 | 株式の状況(1単元の株式数100株) | 単元未満株式の状況 (株) | |||||||
政府及び地方公共団体 | 金融機関 | 金融商品取引業者 | その他の法人 | 外国法人等 | 個人その他 | 計 | |||
個人以外 | 個人 | ||||||||
株主数 (人) | - | 19 | 21 | 35 | 111 | 4 | 2,661 | 2,851 | - |
所有株式数 (単元) | - | 58,614 | 2,769 | 358,570 | 145,842 | 81 | 174,731 | 740,607 | 2,900 |
所有株式数の割合 (%) | - | 7.91 | 0.37 | 48.42 | 19.69 | 0.01 | 23.59 | 100 | - |
(注)1.自己株式2,957,970株は「個人その他」に29,579単元及び「単元未満株式の状況」に70株を含めて記載しております。
2.「その他の法人」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が16単元含まれております。
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| 2020年3月31日現在 | |
氏名又は名称 | 住所 | 所有株式数 (千株) | 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合(%) |
株式会社コッコウ | 兵庫県芦屋市六麓荘町15番5号 | 25,309 | 35.59 |
株式会社メディパルホールディングス | 東京都中央区八重洲2-7-15 | 7,063 | 9.93 |
ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニー レギュラーアカウント (常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 200 west street new york, ny, usa (東京都港区六本木6-10-1) | 2,864 | 4.03 |
ssbtc client omnibus account(常任代理人香港上海銀行東京支店) | one lincoln street,boston ma usa 02111 (東京都中央区日本橋3丁目11-1) | 2,522 | 3.55 |
ゴールドマンサックスインターナショナル(常任代理人ゴールドマン・サックス証券株式会社) | plumtree court,25 shoe lane,london ec4a 4au,u.k. (東京都港区六本木6-10-1) | 2,350 | 3.30 |
國光 宏昌 | 兵庫県芦屋市 | 1,960 | 2.76 |
エプソン販売株式会社 | 東京都新宿区新宿4-1-6 | 1,959 | 2.76 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 東京都港区浜松町2丁目11番3号 | 1,418 | 2.00 |
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) | 東京都中央区晴海1丁目8-11 | 1,411 | 1.98 |
kas bank client acc re aif(常任代理人香港上海銀行東京支店) | nieuwezijds voorbu rgwal 225 1012 rlamsterdam (東京都中央区日本橋3丁目11-1) | 1,152 | 1.62 |
計 | - | 48,010 | 67.52 |
(注) 2020年1月22日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社が2020年1月20日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社として2020年3月31日現在における実質所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含めておりません。
なお、その変更報告書の内容は次のとおりであります。
大量保有者 ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社
住所 東京都港区赤坂5-4-15 ara赤坂ビル4階
保有株券等の数 株式 2,590,000株
株券等保有割合 7.04%
男性7名 女性2名 (役員のうち女性の比率22.2%)
役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有株式数(千株) |
取締役最高顧問 | 國光 浩三 | 1945年10月5日生 | 1980年1月 当社代表取締役社長 2001年6月 益盟軟件系統開発(南京)有限公司董事長(現任) 2005年7月 ㈱ラソンテ代表取締役(現任) 2011年6月 意盟軟件系統開発(上海)有限公司董事長(現任) 2015年2月 ㈱ブリック薬局代表取締役(現任) 2015年10月 当社代表取締役会長兼ceo 2020年6月 当社取締役最高顧問(現任) | (注)3 | 672 |
取締役会長 | 大石 憲司 | 1958年10月30日生 | 2006年2月 当社入社、執行役員営業本部長 2006年6月 当社常務取締役執行役員営業本部長 2012年11月 当社専務取締役執行役員営業本部長 2014年10月 コスモシステムズ㈱代表取締役(現任) 2015年10月 当社取締役社長兼coo 2015年10月 益盟軟件系統開発(南京)有限公司董事(現任) 2019年2月 ㈱emソリューション取締役(現任) 2019年2月 エムウィンソフト㈱代表取締役(現任) 2019年6月 当社取締役社長執行役員兼coo 2020年6月 当社取締役会長(現任) | (注)3 | 458 |
代表取締役社長 執行役員 | 國光 宏昌 | 1974年6月29日生 | 2000年3月 当社入社 2000年3月 益盟軟件系統開発(南京)有限公司総経理 2001年6月 当社取締役 2002年7月 当社取締役執行役員システム設計部長 2009年10月 当社取締役執行役員福岡支店長 2014年6月 当社常務取締役執行役員チェーン薬局本部長 2016年4月 当社常務取締役執行役員調剤システム事業部長 2018年7月 当社常務取締役執行役員システム製品事業部長 2019年2月 ㈱emソリューション代表取締役(現任) 2019年2月 エムウィンソフト㈱取締役(現任) 2019年6月 当社取締役常務執行役員システム製品事業部長 2020年6月 当社代表取締役社長執行役員(現任) | (注)3 | 1,960 |
取締役専務執行役員 経営企画本部長 兼関連事業部管掌取締役 | 青田 玄 | 1962年3月26日生 | 2008年9月 当社入社、執行役員管理本部長 2009年6月 当社取締役執行役員管理本部長 2009年10月 当社取締役執行役員中日本支社長 2014年6月 当社常務取締役執行役員管理本部長 2015年4月 当社常務取締役執行役員ヘルスケア本部長 2015年7月 意盟軟件系統開発(上海)有限公司董事(現任) 2016年4月 当社常務取締役執行役員医科システム事業部長 2018年7月 当社常務取締執行役員経営企画本部長 2019年6月 当社取締役常務執行役員経営企画本部長兼管理本部・関連事業部管掌取締役 2020年6月 当社取締役専務執行役員経営企画本部長兼関連事業部管掌取締役(現任) | (注)3 | 217 |
取締役執行役員 管理本部長 | 関 めぐみ | 1972年9月6日生 | 2000年8月 当社入社 2001年10月 当社管理本部総務部経理課主任 2004年7月 当社内部監査室主任 2009年10月 当社内部監査室係長 2011年6月 当社常勤監査役 2015年7月 コスモシステムズ㈱監査役(現任) 2015年10月 益盟軟件系統開発(南京)有限公司監事(現任) 2015年10月 意盟軟件系統開発(上海)有限公司監事(現任) 2017年6月 当社執行役員管理本部長 2019年2月 エムウィンソフト㈱取締役(現任) 2020年6月 当社取締役執行役員管理本部長(現任) | (注)3 | 37 |
役職名 | 氏名 | 生年月日 | 略歴 | 任期 | 所有株式数(千株) |
取締役 | 細川 りるも | 1968年2月21日生 | 1995年4月 信越放送㈱とフリー契約、レポーター・司会業に従事 2001年4月 オフィスりるも開設 代表(現任)司会業に従事 2006年11月 筆跡診断士として企業のコンサルティングに従事(現在に至る) 2020年6月 当社取締役(現任) | (注)3 | - |
取締役 (常勤監査等委員) | 西村 本喜 | 1961年9月6日生 | 2009年10月 当社入社、執行役員東京支店長 2010年7月 当社執行役員広域営業統括部長 2013年4月 当社執行役員東日本統括部長 2014年5月 当社執行役員営業本部長 2014年6月 当社取締役執行役員営業本部長 2015年5月 コスモシステムズ㈱取締役(現任) 2016年6月 当社常務取締役執行役員営業・サービス事業部長 2018年7月 当社常務取締役執行役員営業本部長 2019年6月 当社取締役常務執行役員営業本部長兼サービス事業部管掌取締役 2020年6月 当社取締役(常勤監査等委員)(現任) | (注)4 | 95 |
取締役 (監査等委員) | 松田 繁三 | 1957年1月9日生 | 1984年4月 大阪弁護士会で弁護士登録 なにわ共同法律事務所所属 1994年4月 東西法律事務所開設 2003年1月 松田法律事務所(現松田・澤田法律事務所)開設 所長(現任) 2012年6月 当社監査役 2014年6月 パナホーム㈱(現パナソニックホームズ㈱)社外監査役 2018年6月 当社取締役(監査等委員)(現任) | (注)4 | - |
取締役 (監査等委員) | 三宅 侃 | 1943年11月17日生 | 1968年4月 大阪大学医学部産婦人科教室入局 1980年7月 文部省在外研究員としてカリフォルニア大学サンディエゴ校に留学 1985年1月 大阪大学医学部産婦人科教室講師 1997年1月 大阪大学医学部産婦人科教室助教授(現任) 1998年1月 三宅婦人科内科医院院長 2019年6月 当社取締役 2020年6月 当社取締役(監査等委員)(現任) | (注)4 | - |
計 | 3,439 |
(注)1.代表取締役社長執行役員國光宏昌は、取締役最高顧問國光浩三の長男であります。
2.取締役細川りるも、松田繁三及び三宅侃は、社外役員(会社法施行規則第2条第3項第5号)に該当する社外取締役(会社法第2条第15号)であります。
3.2020年6月16日開催の定時株主総会の終結の時から1年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時
4.2020年6月16日開催の定時株主総会の終結の時から2年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時
5.当社は監査等委員会設置会社であります。監査等委員会の体制は、次のとおりです。
委員長 西村本喜氏、委員 松田繁三氏、委員 三宅侃氏
6.上記役員のほか、意思決定・監督と執行の分離による取締役会活性化のため、執行役員制度を導入しております。なお、経営体制の改革を目的とし、2019年より役付執行役員を新設しております。執行役員は、下記の13名で構成されております。
代表取締役社長執行役員 | 國光 宏昌 |
取締役専務執行役員経営企画本部長 兼 関連事業部管掌取締役 | 青田 玄 |
取締役執行役員管理本部長 | 関 めぐみ |
上席執行役員関連事業部長 | 三橋 涼子 |
上席執行役員サービス事業部長 | 川野原 弘和 |
上席執行役員システム製品事業部システム本部長 | 重山 毅 |
上席執行役員システム製品事業部次世代開発本部長 | 井上 茂雄 |
執行役員営業本部パートナービジネス推進部長 | 森田 隆介 |
執行役員システム製品事業部次世代開発本部アプリケーション開発統括部長 | 大森 紀彦 |
執行役員営業本部副本部長 | 齋藤 彰 |
執行役員営業本部長 兼 地域営業統括部長 | 坂井田(西橋) 由紀子 |
執行役員営業本部チェーン営業統括部長 執行役員管理本部人事総務部長 | 熊本 宏 城野 和也
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