業績の推移(百万円) | |||||||||
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売上高 | 営業利益 | % | 経常利益 | % | 当期利益 | % | 一株利益 | 一株配当 |
財務・CF(百万円) 2020/03/31 | |||
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総資産 | 4,864 | 営業CF | 232 |
純資産 | 1,007 | 投資CF | -1,861 |
自己資本比率 | 0.2 % | 財務CF | 1,462 |
資本金 | 263 | 現金等 | 1,040 |
四半期 | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 |
累計 | 1Q | 1-2Q | 1-3Q | 1-4Q | 会社予想 | ||||
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前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 前期 | 今期 | 今期 |
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績等の概況
当社グループは、経営理念である「世の中に、もっと笑顔を。もっと幸せを。」という想いの下、婚活支援業界の変革者として価値を創造し続け、より多くの成婚機会をつくり、成婚後のお客様の生活品質向上に貢献すべく事業を展開しております。また、2020年3月期(以下、「当期」)より当社グループに迎え入れた株式会社メイションは、「人生を彩るのは忘れ得ぬ記憶だと思う。」という想いの下、ウエディング業界でお客様の期待を超越する新たな結婚式スタイルを創造し続けております。
当第3四半期連結累計期間(以下、「当第3四半期」)においては、消費税増税や天候不順の影響を受けたものの、その影響は限定的で、通期計画に対しては概ね堅調な推移となりました。
婚活事業では、結婚相談所領域の新規入会者数が10月に一時的に減少したものの、全体的には堅調に推移しました。エントリーサービス領域は、婚活パーティーの戦略的な開催数の絞り込みで売上高が減少したものの、引き続き利益は大幅な改善となりました。なお、第2四半期まで店舗統廃合に伴う減価償却費の早期計上を行いましたが、前述により減収増益となりました。
カジュアルウエディング事業では、当期より株式会社メイションの収益を反映し、大幅な増収増益となりました。なお、天候不順により一部施行において延期やキャンセルが発生したものの、施行件数及び成約件数は前年同期を上回り推移しました。
その他事業では、前期に保育事業の譲渡、及び婚活支援システム販売に係る一過性の収益計上があり、減収減益となりました。
販売費及び一般管理費については、株式会社メイションのグループ化に伴い費用が増加していますが、グループ本社機能の集約や広告効率化等により期初計画を下回り推移しました。なお、同社株式取得に係るのれん及び無形資産償却費については、当第3四半期に155百万円を計上しました。
営業外損益については、当期より持分法適用関連会社となったエン婚活エージェント株式会社ののれん償却費を持分法による投資損失として計上し、特別損益については、事業ポートフォリオの見直しに伴う事業譲渡益等を計上しています。なお、税効果会計による会計処理の影響により法人税等が減少しました。
この結果、当第3四半期の売上高は6,295百万円(前年同期比 101.1%増)、営業利益は146百万円(同 2.4%減)、経常利益は130百万円(同 5.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は88百万円(同 10.9%増)となりました。なお、当社の重要な経営指標と位置付けるebitda(営業利益に償却費を加えて算出)は486百万円(同 73.2%増)となりました。
当社グループの報告セグメントごとの概況は次のとおりです。なお、当社グループは第1四半期より、「婚活事業」「ウエディング事業」「その他事業」の3つのセグメントに区分しており、前年同期の数値も変更後のセグメントに合わせて組み替えを行っています。また、第2四半期より、当社グループが行う事業をより適切に表現するため、「ウエディング事業」のセグメント名称を、「カジュアルウエディング事業」に変更しています。当該セグメントの名称変更によるセグメント情報に与える影響はありません。
(婚活事業)
婚活事業においては、主に付加価値の高い結婚相談所の運営と、エントリーサービス(エントリー型結婚相談所、婚活パーティー、マッチングアプリ)の企画開発及び運営を行っています。また、ソリューションサービスとして、婚活支援事業者間の相互会員紹介を可能にするコネクトシップの運営等を行っています。
当第3四半期は、結婚相談所領域でブランド確立に向けた各種施策を進めました。とくに、広告面では、顧客成果に重点を置き、商戦期(主に1月と8月)と閑散期(主に10-12月)でそれぞれ効果的・効率的な広告施策を実施しました。また、商品・サービス面では、新たな顧客層の開拓に向けて高級路線のコースを開始するとともに、会員様が初めてお相手に出会う特別な場所として東京・丸の内に「paプレミアムラウンジ」をオープンしました。これらの相互作用もあって、ブランド検索数や資料請求件数等は増加を続け、新規入会者数は前年同期比8.9%増の6,251名、成婚退会者数は同0.9%増の2,414名となりました。なお、消費税増税の影響により新規入会者数が10月に一時的に減少したことで、2019年12月末の在籍会員数は同0.4%減の11,464名となりました。
エントリーサービス領域は、既存婚活パーティーの運営最適化とサービス品質向上を目指し、開催数の戦略的な絞り込みを行いました。これらにより、参加者数は前年同期比25.9%減の179,100名となりましたが、一開催当たりの参加者数は増加し、内製化による効率化等により利益は大幅な改善となりました。また、婚活パーティーから結婚相談所への紹介は、前年同期比4.5%増の465名となりました。なお、当該領域では、高付加価値型の新たな婚活パーティー及びマッチングアプリの企画開発を進めており、来期中に順次投入する見込みです。
ソリューションサービス領域では、コネクトシップの利用事業者とその顧客の利益最大化に向けて、利用会員数及び利用機会の拡大に向けた諸施策を進めています。とくに、当第3四半期には、『官公庁マリッジ』に次いで、一般社団法人日本少子化対策機構が提供する『kマリアージュ』(旧・kissコンマリアージュ)が新たな事業者として加わりました。これらにより、2019年12月末の利用会員数は前年同期比21.0%増の29,580名となりました。なお、お見合い成立件数は期初から一定水準で推移しており、引き続き利用機会の拡大に向けて諸施策を進めていきます。
この他、婚活事業においては、将来を見据えて第2四半期に5店舗の統廃合を行いました。これらにより、当第3四半期の売上高は2,719百万円(前年同期比 6.1%減)、営業利益は623百万円(同 0.2%増)となりました。
<同事業の主要指標>
| 2019年3月期 第3四半期累計期間 | 2020年3月期 第3四半期累計期間 | 前年同期 増減率 |
新規入会者数 | 5,741名 | 6,251名 | +8.9% |
在籍会員数(期末) | 11,508名 | 11,464名 | △0.4% |
成婚退会者数 | 2,393名 | 2,414名 | +0.9% |
成婚率 | 27.3% | 27.6% | +0.3pt |
パーティー参加者数 | 241,623名 | 179,100名 | △25.9% |
パーティー開催数 | 22,570回 | 16,214回 | △28.2% |
コネクトシップ 月初利用会員数(期末) | 24,439名 | 29,580名 | +21.0% |
コネクトシップ お見合い成立件数 | 245,342件 | 234,766件 | △4.3% |
(注)1.成婚とは、当社のサービスを利用して知り合った会員同士が、結婚を視野に入れ交際を継続していくことをいい、当社が成婚の意向を双方の会員から確認した場合に、当該会員は成婚退会をすることになります。
2.成婚率とは、在籍会員中何名の会員が成婚退会しているか、その割合を示すものです。具体的には、成婚率は、毎年4月1日から翌年3月末までを計算期間とし、以下の計算式にて算出しております。
(計算式)年間成婚退会者数÷年間平均在籍会員数
3.当第3四半期における成婚率の計算をする際には、前項の通期の計算式に準じるため、当第3四半期の平均在籍会員数を4で除した後3を乗じて算出しています。
4.成婚率及び増減率は、小数点第二位を四捨五入しております。
5.2019年3月期第3四半期累計期間のパーティー参加者数は、確定値に修正しております。
(カジュアルウエディング事業)
カジュアルウエディング事業においては、近年広がりを見せるカジュアルウエディング(主にお客様のご希望に沿った価格帯の挙式披露宴、会費会食制ウエディング、フォトウエディング、挙式のみ)のプロデュースと、挙式披露宴後の二次会プロデュース等を行っています。また、成婚後の生活品質向上に資するサービス(ブライダルジュエリーや保険の販売、住宅情報サービスの提供等)も展開しています。
当第3四半期については、カジュアルウエディング領域で、「スマ婚シリーズ」の品質強化と商品ラインアップの拡充に注力しました。その一つとして、挙式披露宴等で衣装貸し出しを行う「スマ婚ドレス」や、挙式に重点を置いた「スマ婚挙式」を順次立ち上げ、受注も好調に推移しました。また、衣装以外の各種アイテムについても内製化に向けた諸施策を進めました。これらに加え、婚活事業との相乗効果もあり、「スマ婚シリーズ」の成約件数は1,128件(前年同期は833件)、施行件数は1,117件(同 852件)となりました。
二次会領域では、業界最多級のプロデュース実績を誇る「2次会くん」の更なる事業拡大に向けて、ウエディング業界の有力企業や大手旅行会社等と連携した顧客獲得を進めるとともに、引き続き事業基盤の強化に注力しました。これらに加え、婚活事業との相乗効果もあり、成約件数は2,869件(前年同期は2,302件)、施行件数は2,864件(同 2,566件)となりました。
生活品質向上に資するサービス領域では、当社婚活サービスを通じてご成婚されたお客様や、カジュアルウエディングサービスをご成約頂いたお客様に対し、ブライダルジュエリーや保険等の販売を行いました。とくに、保険販売では、「パートナーエージェント×保険クリニック」の渋谷東口店に次いで大阪駅前店を開設する等、提供エリアの拡大にも努めました。また、株式会社デュアルタップと連携し、2020年1月より良質な住宅情報サービスの提供を開始しました。
なお、カジュアルウエディング事業では、株式会社メイションの株式取得に係るのれん及び無形資産償却費155百万円を計上していますが、当第3四半期の売上高は3,435百万円(前年同期比 4,724.5%増)、営業利益は116百万円(同 1,102.2%増)となりました。
<同事業の主要指標>
| <ご参考> 2019年3月期 第3四半期累計期間 | 2020年3月期 第3四半期累計期間 | <ご参考> 前年同期 増減率 |
(成約件数) |
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スマ婚シリーズ | 833件 | 1,128件 | +35.4% |
2次会くん | 2,302件 | 2,869件 | +24.6% |
(施行件数) |
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スマ婚シリーズ | 852件 | 1,117件 | +31.1% |
2次会くん | 2,566件 | 2,864件 | +11.6% |
(注)1.2019年4月より株式会社メイションをグループ化しており、2019年3月期第3四半期のスマ婚シリーズ及び2次会くんの施行件数については、2019年3月期第3四半期連結業績に含まれておりません。
(その他事業)
その他事業においては、主に婚活周辺サービス(婚活支援を行う自治体向け運営支援等)、カジュアルウエディング周辺サービス(映像制作、施設運営等)、新規事業開発等を行っています。
当第3四半期については、婚活周辺サービスで、地方自治体向け婚活支援システム「parms(パームス)」の受注拡大に向けた諸施策を進めるとともに、秋田県への「parms」導入に向けた準備を進めました。また、カジュアルウエディング周辺サービスでは、「スマ婚」や「2次会くん」で活用するオープニングムービーや新郎新婦を紹介するプロフィールムービーの制作を進めました。この他、新規事業開発では、挙式披露宴後の二次会プロデュースで培った知見やノウハウを活用した企業向けイベントプロデュース「イベモン」について、認知度拡大及び営業体制強化に向けた諸施策を進めました。
なお、その他事業では、前期に保育事業の譲渡、及び保育士向け婚活支援システム販売に係る一過性の収益計上があり、当第3四半期の売上高は154百万円(前年同期比 10.3%減)、営業利益は21百万円(同 2.3%減)となりました。
(2)財政状態の概況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ1,570百万円増加し、4,953百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ224百万円減少し、1,834百万円となりました。主な要因は、現金及び預金338百万円の減少及びその他に含まれる前払費用36百万円の増加によるものです。
固定資産は、前連結会計年度末に比べ1,796百万円増加し、3,118百万円となりました。主な要因は、のれん645百万円の増加及び長期貸付金548百万円の増加によるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べ1,443百万円増加し、3,847百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,477百万円増加し、2,609百万円となりました。主な要因は、短期借入金1,220百万円の増加及び未払金129百万円の増加によるものです。
固定負債は、前連結会計年度末に比べ33百万円減少し、1,237百万円となりました。主な要因は、長期借入金51百万円の減少及び資産除去債務31百万円の増加によるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ127百万円増加し、1,105百万円となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益88百万円の計上及び自己株式21百万円の減少によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間における当社グループの資金需要及び財務政策について、前連結会計年度から重要な変更はありません。
(7)従業員の状況
当第3四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
(8)設備の状況
①主要な設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。
②設備の新設、除却等の計画
当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画していた設備の新設、除却について重要な変更はありません。